日本人が知らない日本人No.5
カンボジアのプノンペンで頑張る、西川浩司さん
(グッと!地球便)出演
カンボジアで初のうどん専門店を開業した西川浩司さん。
日本の飲食チェーンで働いていた浩司さんは、9年前にカンボジアに渡り、1年の準備期間を経て讃岐うどん店をオープンした。メニューはぶっかけうどんやカレーうどんなど、日本と同じ定番メニューが揃う。
ダシ以外は現地の食材を駆使し、日本の味を再現しようと奮闘している。
若いころから自宅でうどんを手打ちするほどのうどんマニアだった浩司さん。
ある時、師匠である山下さんが作るうどんと出会い、そのおいしさに衝撃を受けたという。
以来、山下さんの店に通いつめるように。山下さんは自己流ですごく勉強していることを知って気に入った。
それで“うちでやってみないか”と声をかけた。
山下さんのもとでうどんの教えを受けるうち、開業への思いが高まっていった浩司さん。
目を付けたのはカンボジアだった。経済成長著しく活気があったことと、元々米粉を使った細麺を食べる麺文化が根付いており、ビジネスチャンスがあると考えたのだ。
浩司さんは、店舗経営の経験ゼロ、ツテもなく、言葉もまったく話せない状態で、麺を切る機械と開業資金200万円だけを携え、単身日本を飛び出した。
開店当初は日本人や外国人客ばかりで、讃岐うどんはカンボジアの人に受け入れられなかったという。
“まずは現地の人に讃岐うどんの魅力を知ってもらうことが第一”と、浩司さんは“手打ち”のこだわりを捨て、機械で麺を大量生産し、地元の日本料理店でうどんを出してもらうことに。
カンボジア人の好みに合わせ、麺も若干細くした。すると狙いは的中。徐々に地元のお客さんが増えていったという。