描いた漫画が「○○に似てる」って言われたときに思うこと

お世話になっております。若林です。

僕はヒロユキ先生から漫画の描き方を教えて頂き、おかげで作家として食べていけるようになりました。
最近は全然ご飯をおごってくれませんが、仲良しです。

そんな経緯もあって、デビューして2~3年の間は「ヒロユキの漫画に似てる」とよく言われていました。
超ムカつきましたけど、いろいろ影響を受けてできた作風なので、仕方ありません。

今、「○○に似てる」と言われることはあんまりありません。
たまに言われることもありますけど、そういう時は大体自覚してますし、むしろ参考にしてたりします。
そうやって他人のいいとこを真似てみることで、自分の作風を進化させられるのだと僕は思っています。

作家さんによっては「○○に似てる」はとても傷付く感想らしいのですが、僕は「ヒロユキに似てる」以外なら大体大丈夫です。

むしろ僕がへこむのは、自分の過去作に似てると言われた時ですね。

例えばこないだ描いた「藍川さんはミステリー」
キャラ二人が「徒然チルドレン」の戸田×砂川に似てるという意見をもらいました。

まあ似てますよね。キャラの種類が基本一緒ですし。
僕も自覚はしていたんですけど、今回はこの描き方がベストだと思ったので描き切りました。
それでも読者に新しいものを楽しんで欲しい身としては、やっぱりへこみます。

作家さんによっては、どんな作品でもキャラが基本一緒っていう人もいます。
僕にしたって、描けるキャラの種類はそんなに多くないので、これに限らずどれも多少は被ってます。
それでもなんとなく自分が怠けたみたいで、気になってしまいます。

自分で自分の漫画を真似しだしたら終わりかなって思いますしね。

完璧は難しいですけど、これからもなるべく新しいキャラを作っていきたいです。

※追記
こうして並べて見ると、けっこう絵も変わりましたね。
「ドライ」を描いたのが2015年らしいので、4年前ですか。
もう4年なのか、まだ4年なのか。
あと4年したらどうなってるんでしょうね。楽しみです。

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