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売れる企画を考えようとはしません。意味無いから。

若林稔弥です。
せっかくnoteを始めたので、僕が普段考えてることでもまとめてみることにしました。
今回は僕が、売れる企画を考えようとするのはやめましたというお話です。

結論から言いますと「そんなこと考えてもしょうがない」と思ったからです。
この話で、僕の作品作りの考え方を知って頂いて、興味を持って頂けたら嬉しいです。

目次

■「売れる企画」を考えようとしたら、何も描けなくなった。
■「売れそう」とか「売れなさそう」には、何の意味も無い。
■じゃあ売れなくていいのか。

■「売れる企画」を考えようとしたら、何も描けなくなった。

僕はよく「単巻で100万部売れたい」と人に言っています。
理由は単純に「100万部売れた時の景色を見てみたいから」です。
100万部売れたら、何か人生変わったりするかしら。
そんなことを考えてわくわくしています。

でも100万部売れる漫画を作ろうと思って企画を考えていたら、
出てくるものは既存の何かの焼き回しのようなものばかりで、
僕も描いてて楽しくなくて、とうとう描けなくなってしまったことがありました。

これは「徒然チルドレン」を描く前にもありましたが、
それから6年経って、次の企画を考える時にまたありました。
どうやら僕は何か始めようとする時、変に目標を高く掲げて、つい肩に力が入ってしまうようです。

■「売れそう」とか「売れなさそう」には、何の意味も無い。

なので一度売れることは忘れて、自由に企画を考えることにしました。
そうして出てきたアイデアは、あまり売れそうにはないものの、
自分にとっては面白いし、描くのが楽しいものでした。

ここで考えました。

いつ思いつくかもわからない「売れそうな企画」と
手元にある「売れなさそうだけど描いてて楽しい企画」と
どちらを描くべきか。

答えは「描いてて楽しい漫画」を描くべきだとすぐにわかりました。
そもそも「売れる」か「売れない」かなんて、世に出してみるまで誰にもわかりません。
だったら「売れそう」 とか「売れなさそう」とか考えても、
何の意味も無いと気付いたんです。

それより「描けるか」「描いてて楽しいか」「自分にとって面白いか」が僕には重要だとわかりました。
結局描いて世に出さないことには、何にもならないですしね。

■じゃあ売れなくていいのか。

さて、趣味で漫画を描くのなら、ここまでの考え方で問題ありません。
でも仕事として描く以上は、やはり売れないと生活できません。
しかも僕には妻と子供もいます。
100万部どころか、1万部も怪しい企画を、描いてて楽しいからって描いてていいのか……。

でもいくら考えても、「今描けるもの」が「自分の描けるもの」なので、
それで勝負するしかありません。

なので僕は、好きなものを描いて「売れるための方法」を考えることにしました。

「企画」そのものを考えるより「方法」を考えるほうが、他人の真似もできるし、
自分の能力や才能だけに頼らなくて済むので、気持ちも楽です。

それから実際どんなことを考えているかは、今後お話しできればと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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