ありきたりな話しか思いつかないときに考えること
お世話になっております。若林です。
思いついた話が、他にもよくある感じで、ありきたりだなって思うことあるじゃないですか。
僕もありますし、新人さんからもそういう相談をされることもあります。
10~20代の頃は、一日中何か面白い話を考えようとして、何も思いつかない日々もありました。
でも世の中のほとんどの話は、ありきたり。
冷静に考えて、他の何にも似てない超個性的な話なんて、ほとんど無いじゃないですか。
だから「ありきたりか・ありきたりじゃないか」は、面白さには全く関係ないと思うんですよね。
そもそも、ありきたりじゃない話を考えるのって超難しいですし。凡人にはたぶん無理。
それを考えるくらいなら、ありきたりな話をどう面白くするかを考えた方が早いです。
「徒然チルドレン」なんてありきたりの詰め合わせでしたからね。
ありきたりな話をどう面白くできるかが、作家の腕なんじゃないかなと。
僕の場合、設定はいつもありきたりなものにしているので、悩む時間がほとんどありません。
その上で、キャラの組み合わせを工夫したり、価値観を変えてみたり、葛藤を掘り下げたりしています。
それでもありきたりになることはありますけど、とりあえず描いてみないと始まりません。
むしろ、ありきたりな話を描きたくないですか?
僕も自分が好きな話と同じような話を描いてみたいですし。
せっかく思いついたのに「ありきたりだから…」で描かないのはもったいないですもん。
思いついたものから描けばいいと思うんですよね。工夫はそれから。
まあ、それでも流行りは避けちゃいますけどね。
みんな同じような話を描いてる時にあえて同じものを描くやる気が起きないっていうのはあります。
流行りに乗ることの良さがあるのはわかるんですけど……。
描きたいものから描けばいいと思うんですよね。工夫はそれから。
とりあえず描けばいいと思うんですよね。工夫はそれから。