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ただ横たわるだけの生命維持 心臓も制御できず、 肉体の主は息を殺し、 カウントダウンに暇が…
ステンレスのように思っていたきみのこころ 潤そうとしてた そして、ある夜 言葉にならない音…
白紙に戻す 白紙に戻す 捲ればすぐに 巻き戻るのだが 小さな秋が蘇り ぎゅっと抱き締める、…
いちごソーダと拙い幻想を流し込んだステンドグラス 幸せを閉じ込めておける そんな物語 森の…
いつもより早い帰り道、 宝石みたい太陽の粒が降り注ぐ祝福と カラスが鳴く、つくしが揺れる …
異国の日射しを浴びて 緑色のミニスカート揺らして歩く 木陰を見つけたら くしゃくしゃのショ…
どこにでも行ける 足があるね 飛ぶようにステップ踏んで 石畳だって走れるさ ガラスにも鏡にも映らないぼくは まるで神様のように みんなの暮らしを眺めてさ ひとりぼっちでいつも きみたちの宝箱の中身も、 最後のメダルも知っている 神様はひとりぼっちなんだろうか 暗い夜に冷たい雨 街の灯りがオレンジ色に浮かんでも きみを待つドアはどこにもないのだ 不思議な傘で雨宿りをしていきなよ ぼくだって 命を宿している 藍い世界に佇む月をそのまま透かす ねえ、きみの名前を教えて
窓をあける 大きくあけ放つ すると目の前には宇宙が 見渡しきれないところまで ひろがってい…
大きなガラスのハートのリング 透き通った 遠くの晴れの色 ぐっと腕を突き上げて 太陽にかざ…
黒い海で 溺れている 凍りついた尾ひれ 凍りついた鱗 酸素が届かない 虹色のからだ 黒い海…
雪が降って 地面に積もる 粉砂糖のように 風が吹けば飛んでいく これがもし 粉砂糖ならば あ…
春休みが終わり 娘は幼稚園へゆく バスに乗って ちゅうりっぷ組から きく組になる はずだっ…
なあんにも浮かんでこない なあんでもないものが そこらじゅうに散らかされたへや どうしょう…