芸人年収100万円以下限定の大会「お笑いJACKPOT」
新しいお笑い賞レース
数々のお笑い賞レースが生まれる昨今、また新たな大会が生まれた。
のむシリカpresents
「お笑いJACKPOT」
応募資格は芸人としての年収が100万円以下であること。それを満たしていればプロアマ、芸歴、漫才/コント/ピン芸なんでもありというユニークな大会。
主催は「のむシリカ」という飲料水を販売する株式会社Qvou。エンタメとは無関係な企業が立ち上げた大会というのも珍しい。
公式HPでは本大会開催の理由が以下のように語られている。
優勝賞金は100万円。1企業主催のお笑い大会としてはかなり大きな金額だと思う。
予選は各出場者がTikTokに投稿したネタ動画へのいいね数と審査員の審査によって行われた。
予選を通過した30組が準決勝に進む。
準決勝(8/19開催)
準決勝は池袋のBIG TREE THEATERで行われた。キャパ約160席の綺麗な会場。スタッフさんも大勢いて、受付から客席までアテンドしてくれた。
入場料金はなんと無料。
ドリンク代500円のみ必要だったが、30組見られて無料はなかなかない。(ちなみにドリンクはのむシリカ一択。)
1ブロック10組ごとにネタの披露と投票が行われる。
投票方法もかなりユニーク。
ステージ上に10組の出演者がずらっと横に並び、その背後にミニテーブルが置かれる。
観客は1人3枚ずつプラスチック製のコインを受け取り、ステージに上がって将来にベットしたい芸人(自分がおもしろいと思った芸人)のテーブルに1枚ずつ置いていく。
その場で集計され結果もすぐに発表される。
私は座席の位置的に早めに列に並んで投票したので誰が優勝するか全くわからなかったが、最後の方に投票した人はある程度コインの数が見えているはずなのでドキドキしたのではないだろうか。
ステージに上がる時に近くの芸人さんが話しかけてくるのもおもしろかった。
Bブロックトップ通過「きつね日和」
私はAブロックとBブロックを観覧し投票した。
初めて見る人の方が多かったが全体的におもしろいコンビが多かったと思う。
M-1の時期なのでネタの詳細は省くがAブロックは大みやび、ハナフダ、スイッチヒッター、ハナイチゴ、
Bブロックはバッチトゥース、ばし太、戦慄のピーカブー、きつね日和が特におもしろかった。
この日見た中で1番おもしろかったのはきつね日和。
1番笑い声が多く聞こえたのもこの2人だったと思う。
漫才がおもしろくてひとつひとつのボケがウケてたのも勿論だが、平場でのトークでもおいなりさん(左)の「ダメだろーー!」というツッコミを他の芸人さんがおもしろがって使ったり、おいなりさんの天然っぽいキャラが際立っていて良かった。
中でも印象的だったのが登場した瞬間。
2人が「どうもーー!!」と言って出て来た瞬間に舞台の空気が変わった気がした。※
お笑いど素人の感想なので読み流してほしいのだが、様々な芸人さんを見ていると出て来るだけで舞台を自分達の世界に変える人とそうでない人がいる(気がする)。
空気がその人達特有のものに変わった瞬間、引き込まれて「おもしろそう」「笑わせてくれそう」という期待が生まれる。つまりはワクワクする。
何度か見たことがあるネタだったが、この日見たものが1番おもしろかったように思う。
納得の1位通過だった。決勝戦も頑張ってほしい。
(※松本さん(右)の「どうもーーー!」の言い方が囲碁将棋の文田さんの言い方だったからかもしれない。)
決勝大会は9/23(土)18:00開演予定
優勝賞金100万円を手にするコンビが決まる決勝大会は9/23(土)に開催。
きつね日和は優勝賞金100万円でSNS撮影機材を揃えるらしい。
きつね日和はおいなりさんがプロ並みの動画編集技術を持っているので機材が揃ったら更におもしろいものを見せてくれそう。
優勝に向けて頑張ってください!!!!
決勝も観客投票らしいのでお時間ある人は是非。
ネタが終わり全組ステージに上がってトークをする時、きつね日和の2人は客席を見回して自分のファンを探して手を振ったりしている姿が印象的でした。
神対応すぎる。
初めて見た時から漫才もどんどんおもしろくなって、平場でのトークやMCの技術も上がって、着実に階段をひとつひとつ上がって仕事も増え、結果を残していく姿が頼もしい。その一方でファンも全員大切にしている。
きつね日和良い。
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