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労働日記|京急の遅延とフリーランス会社員

 朝、駅の近くまで自転車を走らせると、こんな時間に上りの電車あったっけ?と首を傾げる。8:27にしては早いし、8:22はとっくに過ぎている。ホームに着くと、どうやら遅延しているらしい。アナウンスが人身事故だと言う。4月か……と自分の考えなさを少し残念に思った。

 今日は一人で仕事が出来たから、のびのびしてた。話しかけられることもなく、自分のやりたいように働けた。下っぱが指示も受けずに報告もさぼるなんて出来ないけど、俺は誰かに指示されずに自分の意志で働きてえな〜自分で選んで、自分で引き受けるから頑張れるんだよね〜

 少し余裕があると、好きな人に話しにも行けるしさ、友達のことも自分のことも考えたり出来るし、自我を保てたのがよかった。家に帰ってきて、何やってたんだろうとか思わない。今自分はこの作業でお金を稼いでいて、虚しさもちゃんと働きながら感じられる。

 だからこそ、無理して頑張らずに済む。監視の目と忙しさがあると、自我を保てなくて、亡霊と化す。俺じゃない労働者の幽霊、名前もない、俺である必要はなくなるような。

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建内 亮太
最後まで読んでくれてありがとう〜〜!