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労働日記|松屋を見るとさみしくなる
松屋を見ると何でさみしくなるんだろう。
大学時代、春日4丁目の松屋にお世話になったからかな、いつも特盛を頼んでいた。むしゃむしゃ食べながら、社会人になったら松屋に来ないような大人になるぞ、といつも意気込んでいた。松屋に来れるのは今だけなんだって念じながら食べていた。松屋に来ないような大人って何だよ。
生活水準が上がって金銭的な余裕が出来たらいいな、というよりは、松屋に来ないような人がちゃんとした大人だと信じていた。ど偏見。将来スーツを着て革靴を履いて短髪をかためて、バリバリ仕事するんや、と期待を手に牛丼をかきこんでいた。
松屋を見てほっとするようなさみしいような気持ちになるのは、春日というあの地に守られていたからなんだと思う。その時はもう来なくて、それは成長であるし大人になったということではあるんだけど、俺はあの大学生活をとても気に入っているから、そこから遥か彼方離れていたとしても、松屋があることを発見してしまうと、うれしくなってしまう。でもここは春日4丁目ではないし、頑張って振り絞らないと素直に生きていけないとも思っていて、うぅ…とかなしい気持ちにも襲われる。
でも幸い、やりたいことがあって、その方法がわからないけれど、メールを送って相談してみたい人たちがいる。お盆にいろんな人に話したときは、いいんじゃないと励ましてくれたり、もっと現実を見なさいと嗜められたりした。ありがたい。
色々落ち着いたら、堂々と松屋に入って特盛を食べよう。カッコイイ大人だって、たまには朝4時にふらふら歩きながら松屋でご飯食べる時があったっていいじゃない。
(おわり)
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