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青春の音楽(ブエナビスタソシアルクラブアディオスの感想)

今、ブエナビスタソシアルクラブの
「カンデラ」を聴いています。

キューバ音楽の神髄である
ブエナビスタソシアルクラブ。

これを聴くと青春まっただ中の
大学時代を思い出して、
胸が熱くなってしまいます。

というのも、今日は「ブエナビスタソシアルクラブ・アディオス」という映画を観てきたからです。

ご存知ない方もいると思うので簡単に説明します。

キューバの首都ハバナはその昔、
エンターテイメントで一世を風靡した町です。
特にキューバで生まれた音楽ソンをもとに生まれた
キューバ音楽は世界中の人々を魅了。
しかし、革命やなんやかやで音楽家たちは
音楽から離れ、肉体労働で糊口をしのいでいました。
しかし、90年代後半、ライ・クーダーは
伝説のバンド「ブエナビスタソシアルクラブ」
復活プロジェクトを始めます。
60代を超えていたメンバーたちが奏でる音楽は
甘く、美しく、セクシーでした。
1997年に発売されたCD「ブエナビスタソシアルクラブ」は大ヒット。
ついには、NYのカーネギーホールでコンサートが開かれるまでに。
そして、その様子をヴィム・ベンダーズが1999年に、
ドキュメンタリー映画にしました。

「ブエナビスタソシアルクラブアディオス」は
その続編です。
アディオスはスペイン語で「さようなら」です。

続編となった本作では、前回のおさらいもしつつ、
前回から現在までの様子を世界一美しい音楽とともに
十分楽しむことができました。

1998年では健在だったコンパイ・セグンドや
イブラヒム・フェレール、ピアノのルベン・ゴンザレスはすでに他界。

後を引き継いで若い世代が、
キューバ音楽を受け継いでいるところも
よかったです。

1999年といえば、
わたしがメキシコに留学していた年です。
ブエナビスタのことは帰国前に知り、
日本でCDを買いました。

時を同じくして親友はスペインに留学していて、
彼女もブエナビスタに心酔。
二人でラテン音楽の虜となりました。

今はなき朝日会館に
映画「ブエナビスタソシアルクラブ」を観に行ったことが、月並み表現だけど、昨日のことのようです。

クラブ・メトロでおこなわれるラテンイベントにも
足しげく通いました。(遠い目)

あまりこつこつ勉強することが、
得意でなかったわたしは、
スペイン語圏の文化にどっぷり触れることで、
勉強との距離を縮めようとしていたのかもしれません。

今思えば、キューバ音楽のことなんて知らなくても
日本で(いや、日本でなくても)なんにも困らないでしょう。

だけど、20年以上たってなお、
胸が熱くなる音楽や映画があることは
人生の彩のような気がして幸せを感じました。






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