一生大事にしたい言葉
9月14日(月)の日記。
朝から元気。noteを書く。自分の文章が好きだなあとおもう。なんという自惚れかと思うけど。
自己肯定感が低く、何かあると、「自分はだめだ」と思ってしまうけれど、自分の書いた文章だけはいつも好きだ。
小学校4年生のとき、10年生きてきたまとめを冊子にするみたいな活動があった。今でいう「2分の1成人式」みたいなものだ。そのとき、わたしは『にじのはし』ってタイトルで、誰よりもたくさん書いて写真を貼り付けた。あの冊子、今での実家にあるのだろうか。
それを先生が褒めてくれたかどうかはわたしは覚えていないのが、先生が懇談会で母に言い、母がとても喜んでくれた。
「先生がなあ、褒めてはったで〜。文才があるって〜」
父もそれを聞いて喜んでくれて、わたしはすごくうれしかったのだ。
子どもながらに「わたしは文章を書く才能があるんだ」と思った。
中学生になって、生徒会の役員に立候補した。
選挙の前に立候補者がスピーチをして政策を訴える会が行われるのだが、そのスピーチのための原稿を提出したら、国語の先生がひとこと、赤ペンで「よくかけている」と書いてくれた。
今でも、原稿用紙に少し滲んだ先生の赤ペンの文字が思い出せる。
この2つの思い出を胸に今も書いている。「ほめること」ってやたらにほめる「ほめシャワー」みたいなのがいいとか言われているけれど、実はそうではない。
ピンポイントで褒めれば、その言葉を胸に一生生きていけるのだ。
そんな言葉をかけるためには、子どもを観察することが何よりも大事なんだとおもう。わたしを見ていてくれた先生に感謝している。
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この日記帳『雪の上のあしあと』は2020年10月より、定期購読マガジン『ことばとつばさ』に統合する予定です。『ことばとつばさ』では日々の気づきや日本語教師の仕事について更新しています。今後ともよろしくお願いいたします。