#02 ゆるキャン
新型コロナ流行により、自分の居場所がなくなりつつある危機を感じつつも、ぼくはどうしたらいいのかわからないまま、いつものようにマクドやカフェに立ち寄っては、一人の時間を過ごしていました。
だけど、内心では
「いつ感染するかわからない」
そんな恐怖心が常に頭をめぐり、出かけても落ち着けなくなっていました。
精神的に良くない・・このままでは・・・
新たな「一人になれる場所」
ぼくがキャンプに興味関心を持ったのは、「ゆるキャン」でした。
相方が「これ、面白いよ」と勧めてくれたのです。
元々アニオタなので、なんとなく見てみると
「・・なんだこれ・・」
「こんな一人の過ごし方があるのか?」
全く知らなかった、新たな世界を見せてくれたのです。
憧れの「リンちゃん」
その中で、ぼくの理想となったのが、リンちゃん。
一人でキャンプ場に行き、一人で過ごす。
学校でも、プライベートでも一人で行動することが多い。
だけど、そんな彼女を、周りの友達も受け入れている。
ぼくも一人で行動しているけれど、彼女のような強さを、社会の中で生きているうちに、失ってしまいました。
人の目が気になる、一人でいるのがおかしいと思われるのが怖い。
一人でいたいのに、自分の気持ちに嘘をついて人と付き合っている・・
彼女のような生き方をしてみたい。
かつて、できていたはずの「ぼくの生き方」を取り戻したい。
それを彼女は思い出させてくれました。
非日常が、新しい居場所
ゆるキャンを知ってから、ぼくの中に新しい居場所が見つかりました。
たまたまというか、ぼくの住む街は田舎。
アウトドアがしやすい環境にあります。
これまではマクドやカフェなどで一人過ごしていたけれど、
それを屋外でやればいい。
そのためには、必要な道具を揃えよう。
ぼくは、キャンプ道具を買うことにしました。