傾聴を使った学生相談
こんにちは! ご覧くださって、ありがとうございます。
*産業カウンセラーと日本語教師をしています。ワカです。
*産業カウンセラーとは:一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する心理職の資格です。落ち込んだ状態が続いている、仕事に行くのが辛いなどの精神的な悩みを抱える働く方のカウンセリングや、省庁・企業のメンタルヘルス対策の支援などを行っています。(*カウンセリングの相談内容によっては医療機関や社労士を紹介することがあります)
傾聴を使った学生相談
「傾聴」とは、カウンセラーが相談者の話を受け入れ、共感し、誠実に聴くことです。傾聴の技法をいくつか覚えておくと、日常生活でもコミュニケーションが取りやすくなります。
以前の私は、学生と授業以外で話すのが、どちらかというと苦手でした。(何を話せばいいんだろう?)(話を盛り上げないと)と考え、「好きな映画は?」「休みに日に何をしているの?」と、質問ばかりして会話の糸口を見つけようと必死でした。
現在は、傾聴の技法を学んだおかげで、あまり緊張せずにコミュニケーションが取れるようになったし、相手も話しやすそうにしているのを感じます。
傾聴に必要な技法とは・・・
あいづち・うなずき
「うん」とか「えぇ」とか「そうですね」とか、相手の話に多めにあいづちを打ち、うなずきます。
「私はちゃんと聞いていますよ」というメッセージを伝えるためです。
笑顔
わざわざ「技法」なんて言うほどでもないと思うかもしれませんが…笑顔だと、場が温かい雰囲気になります。
真剣になると、つい眉間に皺を寄せて、怖い顔をして聞いていたなんてこともあります。「笑顔、笑顔」と心がけます。
伝え返し
相手の言ったことをそのまま繰り返します。
学生:この前のテスト、時間がなくて全然できなかったんですよ。
私:そうか〜。全然できなかったんですね。
ただ繰り返しているだけなんですが、話し手は「自分の話を受け入れてくれている」と安心感を感じます。
要約
話がある程度長くなったら、相手の話を短く要約します。
学生:前回のテストは時間がなくて、全然できなかったんです。それで今回はクラス後の補習にも出て、プリントも見返して、毎日1時間復習をして、すごく頑張ったんですけど、やっぱりダメで…もうどうしよう。
私:今回のテストは一生懸命頑張ったけど、やっぱりよくできなくかったから、落ち込んでいるんですね。
要約することで、話し手は一旦、自分の話を客観的に整理することができます。それで、次に話を進めやすくなります。
確認
話がひと段落した時などに、私はあなたの話をこう受け取ったけど合っていますか?という確認をします。
私:ここまで話を聞いて、ちょっとまとめると…、Aさんはテストで勉強してもしなくても、結局できなかったのがショックだった。これからどうしていいか分からなくて、悩んでいるということですね。
学生:はい、そうです。
話が食い違っていないか、正しく受け取っているかという確認です。
話し手は(聞き手が自分の話をきちんと正確に理解してくれている)と感じ、相手を信頼して話がしやすくなります。
オンラインでカウンセリングをしています。ご都合がいい時に予約をして受けることができます。
*相談状況によっては、医師や社労士など専門家を紹介することがあります。