【企画】私を作り上げた本を読んでください
自己形成と自己実現
谷川俊太郎「かなしみ」
いきなり詩ですみません。これは中学の国語の教科書に載っていました。その頃の私は「自分はなんのために生きているんだろう」「自分がすべきことって何だろう」と答えのない疑問を考えては、月を見たり空を見たりしてため息をついていました。この詩を読んで、詩人にも同じように空を見て心がポッカリとすることがあるんだと知り、このもやもやとした捉えどころのない気持ちを承認されたような安心感を得ました。自分はただの不思議ちゃんで、誰にも分かってもらえない、自称「変な人」になるかならないかは紙一重。この詩と出会えたことが、言葉が好き、文章が好き、日本語が好き、言葉を通した表現に関わる仕事をしていきたいという自己の形成につながっていると思っています。
堀江貴文『時間革命』
堀江さんは私の苦手なタイプです。多分同じクラスにいても友達にならないと思います。しかし、今の学校を辞めようか、自分で事業を立ち上げようかと悩んでいるときにこの本を読んで起業する意思を固めました。「時間は人生だ」という言葉は私にとってパワーワードとなりました。嫌なことのために人生を使いたくない。楽しいこと、やりたいことで人生を満たしたいと思いました。仕事や生き方に悩んだ時は、まず自分は何がしたいのか、を第一に考えるようになりました。会社や世間、家族、自由にできない理由はいろいろあります。それらを断ち切っても自分の思ったことを実現するには相当な決意と勇気がいることです。ときには傲慢で強引な(感じのする)この人の本が「そこまではできないけれど、私だって・・・」という気にさせてくれるかもしれません。この本を読んで、自分のやりたいことを形にする、自己実現に大きい力をくれたと思いました。
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