見出し画像

遠い日々

午前6:00

アラームが鳴る


家を出る準備は7時には終わり、
少し横になったり
SNSを見る

7時51分

急行新宿行きの電車に乗り
学校へ向かう

153cmの私の体が
宙を浮きそうなほどの満員電車
夏は結構しんどい
雨だと尚更しんどい

それでも
お気に入りのイヤホンから
お気に入りの音楽

人混みの中からわずかに見える車窓からの景色

9時から始まる1限目の授業のある教室に
だいたい一番乗りで着く

友達と座るいつもの席に座る
だいたい後ろの方だ

お昼ご飯も
いつもの友達と
くだらない話をしながら食べる

時々ビッグニュースが舞い込んできて
お昼ご飯の時間だけでは話し足りないこともあった

そういえば、
学食よりも
次の授業のある教室や
アトリウムで食べることの方が多かった

辺りを見渡せば
机につっ伏す生徒が多いような授業でも
人前で寝れるような性格ではない私は
暇つぶしのように先生の話をメモする

その日の最後の授業が同じだった子と駅まで歩く

帰宅して少し昼寝すると

バイトに向かう

バイト先へは歩いて10分ほど

髪を結び、
黒のTシャツにスラックス

おはようございますと中に入る
なぜか、昼でも夜でもおはようございますと言って挨拶するのが暗黙の了解らしい

最初は来る度に緊張していたバイト先も
慣れてくるとなんとも思わなくなり
忙しい時間以外は
雑用をしながらバイト先の友達と
くだらない話をしたり
勝手にまかないを作りあう


面白い話題が舞い込むと同時に
なぜかお客さんが来て
話が中断になりがちだったりする

残業代が欲しくて
少しだけシフトより長く働いてみる

なのに、ラストの時間までは
面倒で入らないのは
私のずるいところだと思う

バイトが終わるのは22時頃で

帰り道は、駅前を通る

それなりに栄えた最寄り駅は
人がごった返して
ナンパのお兄さんたちがたむろしていたり
その季節ごとに街並みは色を変え
立ちっぱなしのバイトで疲れた足も
少し軽くなった気がする

いつものコンビニで好きなパスタを買い、
調子が良ければデザートまで買う
いつものコンビニの隣にあるドラッグストアで
日用品を買い足す

帰宅は23時頃

当時付き合っていた彼氏が
我が家に遊びに来ていたりいなかったりするが
実はいない方がウキウキする

好きな夕飯
好きなテレビ
適当に家事をして

母からの電話を
面倒だからと無視してしまったり
都合の良い時だけ、返事をして

さっきドラッグストアで買った新しいコスメを
もう夜なのに試してしまったり
締切が迫るレポートに手をつけても
スマホを見ているうちに
もうやる気が無くなっていたりして

特に何もしていないのに
何故か時間は進んでいて

彼氏からの連絡に
適当に返事をする

明日は休み

買い物に行こうか
急だけど友達を誘ってなにかしようか

明日考えればいいか

そんなことを考えながら寝るのは
だいたい深夜で


そんななんてことない
文字にしたら中身のない
どこにでもあるような日々が
日常だった頃が
今はとても恋しい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?