田舎暮らしで分かった"多様性"
大学の卒業を控え、新卒で「いよいよ社会人になるんだ」と
就職活動に励んでいた頃
どこの企業でも”多様性”というキーワードが使われていた。
多分、当時流行っていたのだと思う。
『多様な人材が活躍しています。』
パンフレットや説明会でその言葉を何度も聞いた。
いざ社会人
色んな国籍の方、色んな国の大学や大学院を出た方が集まり
会社の目標も時代に合わせて柔軟に変化できるベンチャー企業という場所に私はいた。
”私は多様性のある会社で働いているぞ!”
何度か転職する機会があり
今度は中卒から大卒まで、シングルマザーや
出稼ぎ外国人がいるような場所にいた。
”あれ?最初に考えていた多様性って何だっけ。こっちもこっちで多様性に富んでいる会社だ”
今、私はすれ違う車が誰の車か分かるぐらいの田舎に住んでいる。
コンビニもない田舎。
毎日の暮らしの中で、おじいちゃん、おばあちゃん
移住してきた若者やUターンしてきたおじちゃん
”会社”や”コミュニティ(自分で選んだ)”では出会わないような人たちに囲まれている。
多様である。
実に多様。
多様性とは、自分の視野を指すものなのだと気づいた。
ぐるりと周りを見回して欲しい。
10km圏内にどんな人たちが、どんな活動をしているだろうか。
もう一度
自分が見ている世界のフィルターを外して
ぐるりと周りを見回して欲しい。
10km圏内にどんな人たちが、どんな活動をしているだろうか。
どんな場所にいても
本当は多様な世界の中だったんだと
私はやっと分かった。