映画「魔女見習いを探して」おジャ魔女はいつでもハートのど真ん中にいてくれる。
映画「魔女見習いを探して」観てきました。
あったかかった〜〜〜〜
おジャ魔女どれみ放送時、幼稚園生だった私はぽかんとしながら第1話を見ていました。見ていたらしいです、親曰く。
内容を理解していたかは定かではありませんが、それから毎週どれみを見て、魔女になれるもんだと思い込み箒に跨ってみたり、呪文を唱えてみたり、とにかくどれみちゃんたちの真似っこしていたのは覚えています。
大人になってからは「大好きだったなぁ」という記憶だけが残っていて、セーラームーン世代とプリキュア世代とは若干話が噛み合わないなと思いつつ、昔のもの・懐かしいものとしてしまっていました。(どれみの後番組だった明日のナージャも好きで、そこまではあの時間帯、テレビの前にいた気がします)
で、映画やるって言うじゃないですか。
発表された時は嬉しかったし、ああやっと恩返し(課金)できるな、と思った反面ちょっと焦りました。
魔法の呪文はそらで唱えられるのに、内容は全然覚えてないな!?
これじゃ映画観に行っても「なんか懐かしかった〜」で終わってしまう!と思い、配信で全話見直しました。
で見ながらびっくりしちゃった。
おジャ魔女どれみってこんなに優しい話だったんだ!!!!!
例えば1話例に挙げると、無印第38話「りょうたと真夜中のかいじゅう」がすごくおジャ魔女どれみらしい話だなと思います。
どれみのクラスメイトには怪獣のガザマドンが大好きなりょうたという男の子がいます。授業中にも怪獣の絵をノートに落書きしています。
そしてその落書きを見た担任の関先生が一言「うまいじゃないか、さすが怪獣好きのりょうただね」と言うんです。授業中に落書きしている生徒に対して、注意する前にまず認めて褒める。既に「おジャ魔女どれみらしさ」出てます。開始3秒でこれだぜ…
ですがその後もりょうたは怪獣好きが故にいくつか失敗してしまいます。怪獣に夢中で友達とサッカーする約束を忘れちゃったりするんですね。
そして約束をすっぽかされた友達に「この怪獣オタクが!」と罵られてしまいます。それを受けりょうたは「上手くいかないのは怪獣のせいだ!怪獣なんか大嫌いだ!」と自分の好きなものを否定してしまいます。
それを見ていたどれみたちは「なんとかしてあげたいね」と魔法を使うことにしました。や、優しい…
魔法を使った時は何の効果もなかったように思えましたが、その夜、なんと街に怪獣が現れます。
突如現れた怪獣にりょうたは喜び、怪獣と交流を深めます。そして消えていく怪獣に「これからも大好きだからなー!」と叫ぶんです。
すごくないですか!?怪獣が好きって気持ちも怪獣がいるんだって夢も裏切らず、どれみたちの魔法は全肯定してくれるんですよ!
しかもどれみたちが言葉で慰めるんでも、魔法で心を変えちゃうんでもないんです。魔法という手助けにより、りょうたが自身で怪獣が好きという気持ちを取り戻したんです。
ちなみに怪獣オタクと罵った友達も「怪獣のことバカにしてごめん」と反省して仲直りしています。そもそも罵った理由も「俺たちより怪獣の方が大事なんだろ?」っていう、友達の自分より怪獣を優先されたことへの怒りなんです。これもすごいよなぁ。誰にも悪意がない。
おジャ魔女どれみって優しいんですよ。本当に優しい。
何も否定はしないし、色んな個性ある人を思いやってくれて、ずーっと応援してくれる。悪者がいないんです。弱さを隠せない人がいるだけで、それも否定はしない。そういう時もあるよね、でも大丈夫だよ、私たちがついてるし魔法の力を信じてみてねって言ってくれるんです。もう全話こんな感じ。200話以上こんな感じ。やっさし〜〜〜〜
私は子どもの頃こんな優しさを受け取っていたんだなぁと思うと嬉しくなりました。そしてこの受け取った優しさは、確かに私の心に根付いてくれています。いわゆるナンバーワンにならなくていい元々特別なオンリーワン精神で生きて来れたのは、SMAPだけでなくおジャ魔女のおかげでもあるんだろうなぁ。
今回の映画も、優しいです。
主人公は子どもの頃におジャ魔女どれみを見ていた女性3人。年齢も職業も住む場所も抱える悩みも違うけど、おジャ魔女どれみをきっかけに仲良くなっていきます。
いち映画としては、もしかしたら都合が良すぎてなんだよって思う人いるかもしれません。ていうかいると思います。いわゆる起承転結でアップダウンのある話じゃないし、似た経験がないと感情移入できなくてん?てなる場面もあるかもしれません。
でもそれでいいんだよ、どんな人にもハッピーラッキー届けようとしてくれるのがおジャ魔女どれみなんだからさ。
ちなみに映画観る前に全話見る必要があるのか?というと、無いです!
覚えてなくても観に行っちゃってください。もちろんオマージュシーンやお馴染みのネタ、サントラや声優さんなどの細かなサプライズはあるのでアニメ観てほしい気持ちはあるのですが、それより何より上映中に観てほしい。
映画は「おジャ魔女どれみを見ていた人たちへの応援」なので、大丈夫です。
映画をきっかけにたくさんの優しさと懐かしさに触れられたし、改めてどれみちゃんたちが大好きになりました。
そして映画館でエンドロールを眺めている時「おジャ魔女世代のことをこんなに考えてくれてありがとう」という気持ちでいっぱいになりました。本当にありがとうございます。
これからもおジャ魔女どれみの優しさとあったかさと、受け取った応援、そしてハッピーラッキーをハートのど真ん中に置いて、前向きに頑張ろうと思います。