若手エンジニア必読!スタートアップCTOのおすすめ本 6選
こんにちは、GENEROSITYでCTOを務めている平沼真吾です。
前回は、弊社の開発チームについて紹介させていただきました。
▼過去記事、会社HP
これまでの記事から、僕自身についてやGENEROSITYのビジネスは十分お分かりいただけたと思うので、これからは、いちエンジニアとして知っておくと役立つ知見などをお話ししていこうと思います。
今回は経験がまだ浅いソフトウェアエンジニアやプログラミングの勉強をし始めたくらいの方に読んでほしい本を6つ紹介します。
ソフトウェアエンジニア基礎力編
ソフトウェアエンジニアの勉強本を思い浮かべたときに、プログラミング言語の参考書やシステム設計の参考書などから入る方が多い印象ですが、僕は細かい技術を勉強する前に土台として”コンピュータの仕組み”などのもう少しマクロな概念から理解することが重要だと考えています。
ITの世界に踏み込んで、プロとしてご飯を食べていこうという方が、仕事道具で使うコンピュータの仕組みや通信技術について答えられないというのは悔しくないでしょうか?
①コンピューター&テクノロジー解体新書
この本は、パソコンがどう動いているのか、bluetoothがどう接続されるのか、スマホの画面にタッチしたらなぜ入力ができるのか、などコンピューターの仕組みや作りを教えてくれます。ITに興味がない方には難しい内容に感じるかもしれませんが、図やイラストを豊富に使ってくれていて幅広いトピックに触れていますので、エンジニアの方は一度目を通してみて良い本だと思います。
僕がこの本を読んだのは7年ほど前で、色んな技術を苦労して勉強した後でした。1つのトピックを深く解説している本ではありませんが、この本をITの勉強をし始めた初期に読んでいれば、技術の概要を掴みやすく、学習も容易になったのではないかと思います。
②入門ビジュアルテクノロジー 通信の仕組み
これは、通信の仕組みを初心者にも比較的分かりやすく簡略的に教えてくれる入門本です。専門用語を分かりやすい言葉に置き換えて図を使って丁寧に説明されており、内容もテレビや携帯など身の回りにある話題なので親しみやすいのが魅力です。
通信を理解すれば、どうやってデータを速く軽くそして正確に送るか?など目に見えない部分の品質を上げることができますし、多数にあるネットワークオプションの中から比較検討してベストなものを選ぶことができれば技術的に深みが出ますよね。
通信はどの分野のエンジニアになるにしても使う技術なのでぜひ読んでもらいたいです。
▼基礎力編の中でも、特に映像や画像処理系を仕事にしたい方に読んでもらいたい本
ソフトウェアエンジニアは、プログラミング言語を書けるだけではその他大勢のエンジニアから突出するのは難しいです。より市場価値の高いエンジニアになるためには、プログラミング言語 × 専門知識をセットで持っていることが大切です。例えば、音声の専門知識を持っていると音の変調や音の立体音響をAR空間に再現するプログラムを書くことができますが、いくらプログラミング言語に精通していても、音声の知識がない方にはそのプラグラムは書けません。
GENEROSITYでは、VR/MR/ARや画像処理、画像認識に力を入れておりますので、以下の本は× 画像処理、× 画像認識の専門知識を志す方には一読をおすすめします。
③ディジタル映像表現
CG-ARTS協会(画像情報教育振興協会)がCG(コンピュータグラフィックス)系の資格を取得するための教科書として出している本で、CG用語や仕組みなどの基礎を学べます。CGを扱う技術は深堀りすればキリがないので、初めから全て把握するのは困難です。CGを勉強する上で知っておくべき項目の概要をわかりやすくまとめてくれたのがこの本なので読んでおいて間違いはないでしょう。
CGに限らず、映像表現も学ぶことができます。文脈やシーンを伝えるためのカメラのカット割や、カメラの動かし方、照明などの映像表現も学べるので、CGを使ったアニメーションや動画などを作る機会では、この本で得られる知識が役立つと思います。
④ディジタル画像処理
『ディジタル画像処理』と同じシリーズで、内容は画像処理寄りです。こちらも技術を学ぶというより、画像処理の最低限必要な知識を把握するのに役立ちます。液晶ディスプレイがどうやって色を表現しているのかや、カメラがどういう仕組みで動いているのか、焦点距離やノイズ除去の話など、カメラ好きの方にもおすすめです。
上記2冊に、ソースコードや最新技術は載っていませんが、基礎固めとしては優秀な本だと思います。これで理論を理解してから、専門書に移行してらえると学習がスムーズに進むでしょう。
ものづくり編
ここでは、ものづくりのクリエイターとして尊敬している方の一人、横井軍平さんについての本を紹介します。
⑤ゲームの父・横井軍平伝
任天堂でゲームボーイなど数々のヒット商品を生み出した横井軍平さんの発想哲学「枯れた技術の水平思考」が学べる本です。
簡単に言えば、「枯れた技術」(ありふれた技術)も「水平思考」(多角的に見つめる思考法) を組み合わせれば、人が本当に欲しいモノを生み出すことができるという発想法です。
僕はこの本を読んで、エンジニアに必要なのは最新技術を追い求めたり、高性能なパソコンやスマホではないと動かないようなリッチなアプリやゲームを作ることではなく、本当に必要なのは”遊び心”や枠に囚われない”柔軟な発想力”なのかもしれないと学びました。
ものづくりの思考を柔軟にしてくれて本質を考えさせられる本だと思います。
おまけ
ソフトウェアエンジニアの勉強に直接関連していませんが、個人的に読む価値があると思う本を紹介します。
⑥夢をかなえるゾウ1
ソフトウェアエンジニアになろうと決意するタイミングでは、自己啓発本を読む方もいらっしゃると思います。自己啓発本も何百何千とありますが、全部読んでいたら時間が足りないですし、内容もすぐに忘れ去ってしまっていませんか?
この本は、数ある自己啓発本の中で共通しているアドバイスをピックアップしてパッケージ化してくれたような本です。内容は、トイレを掃除しなさい、靴を磨きなさいとか当たり前のことですが、案外これらのことを継続してできる人は少ないので、まずこの本に書かれている行動をできるようになるだけでも頭を一つ抜けられると思います。色んな自己啓発本を何冊も読んで実行できないままでいるよりも、これ一冊読むべきだと思います。
さいごに
今回は、僕のエンジニア基礎力を伸ばしてくれた本やものづくりのヒントになった本を紹介させていただきました。
次回はVR/MR/ARについて僕の観点で解説してみたいと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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