せいしゅん
先日、娘たちを連れて実家へ行った
遊んでいたら時刻はすっかり夕方
次女は眠そうである
少し遠回りをして
車の中で次女をお昼寝させよう
実家を出て、
いつもは右に曲がる道を
左に曲がる
長女は不思議そうに
おうちこっちじゃないよ?
と言う
ママが通ってた中学校を通って帰ろう
と提案する
私が通っていた中学校は
東日本大震災で崩れ
通っていた当時の面影はもうない
しかし、前を通れば思い出す
教室に差し込む夕日
テニスコート
学校へ通えなくなってから
正面玄関ではなく
こっそり裏口から出入りしていたことも
不思議と思い出せるものだ
ここがママが通ってた中学校だよ
と長女に話しかけてみる
長女は学校を見て
ママは誰が好きだったの?
と質問してきた
こんなことを娘に聞かれたのは初めてだ
3歳の娘が言う誰が好きか、というのは
決して恋愛的な質問ではないとわかっていたが
少しドキッとしてしまった
聞きたい?
と返事をしてみると
いや、大丈夫
いや、なんで?
そして長女は次女よりも先に眠りについた
2人の寝息が聞こえる車内で
私はしつこくポエムを送ってきた先輩を思い出す
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