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「高学歴なら安泰」という考え方は、もっと様々な角度から見詰め直した方がいい
「変わらないものなんてない」
ここ最近、毎日こう思う。
あっちも、こっちも、体制が綻び、インフラが壊れ、今まで当たり前だったことが、どんどん当たり前じゃなくなってきている。
良くなっているのか、悪くなっているのか、私にはよくわからないけど、諸行無常なんて言葉があるぐらいだから、きっと全ては起こるべくして起こっているのだろう。
ずっと変わらないものなんてない。
しかし、なかなか変わらないものもある。
超少子化が加速している今、学校や教育の在り方などは、スピード感を持って見直さなければならないはずなのに、なかなか変化を感じられない。
まだまだ「良い学校に進学すれば安泰」だと思っている人が多い中、教育にかかる費用は、どんどん高くなっているので、「変化」どころか「悪化」しているような気もする。
子どもの体だって育てなければいけないのに、身を削って働き、生活費を節約しても、物価もどんどん値上がりしているから埒が明かない。お米なんてバカっ高くなってしまって、値段を見る度にギョっとする。
そりゃ少子化も進むわけだ…
高校授業料無償化はありがたいことだが、最近は、大学の授業料も値上がりしているので、もうホントに世知辛いったらありゃしない。
日本も本気で少子化に取り組む気があるのなら、高校は義務教育にして、大学進学を望む子に補助を出せばいい。そしたら少しは子どもだって増えるだろうに。
財源をどうするかなんて、色々と無駄に垂れ流しているものを見直せばなんとかなるんじゃないの。家計だってやりくりしてるんだから、「楽しい日本」が泥舟で沈む前に、やるべきことをやってちょうだい。
なんて、普通の主婦でも憂慮している。
*
でも、そもそも「良い学校に進学することが安泰」だなんていうのが、おかしい。
そんなことないと実感している人もいるけど、未だに「有名な大学に進学すればOK」と思っている人も多い。
だから少子化が進んでいる、だから不登校が増加している、そう思うのは単純過ぎるだろうか?
原因と結果の法則からすれば、小中高生の自死が増加しているのも、教師がどんどん病んでしまうのも、学歴至上主義と関係ないわけがないと思うのだが…
そういえば、最近世間を騒がせている諸問題について、”水瓶座冥王星期は、時代に沿わなくなったものは、とことん崩壊していく”といった感じのテキストをどこかで読んだ。これについてはちゃんと考えてみる必要がありそうだが、もし仮にそうだとしたら、水瓶座というのは11番目のサインなので、0から1ではなく、10プラス1の流れということになる。
つまりどういうことかと言うと、全てなくして新しいことを始めるのではなく、これまで積み重ねてきた骨組みは残しつつ、リノベーションしていかなければならないということだ。これまでの結果もどんどん出てくるが、良くも悪くもしっかりと受け止める必要がある。
水瓶座的な改革のエネルギーというのは、どんなに時代が変わろとも通用するような、本当に価値あるものを目指すもの。そのためには、自分達だけでは気づけなくなっている部分にも光を当てて、見直していかなければならない。客観的に見ることが大事なので、様々な人の意見や評価を受けたり、見たくないものに向き合わざるを得ないような体験をすることだってあるだろう。そうして良きものは残し、問題がある部分は改修していくことで、新たな価値創造をしていく。
今の私たちは、そんな時の中にいるということだ。
これは私もそうだが、子育て世代も「良い学校に進学すれば安泰」という考え方について、もっと様々な角度からよく見詰め直した方がいい。
「進学するのは当たり前だから」ではなく、まずは、「どう生きるのか?」をきちんと考えることからスタートして、そのためにどんな進路を選択するか検討するべきだ。
小さな子どもが進路なんて考えられないとは思うが、みんながやるから当たり前ではなく、ちゃんと「自分で考える」ことは、小さな頃から親子でやった方がいいと思う。
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それにしても、この手の意見はネット上には溢れているのに、リアルで人に話すと、ほとんど通じないから不思議だ。お母さん達に話したりすると、宇宙人でも見るような目で見られることもある。
やっぱりお母さん達の興味関心は、勉強の仕方や、塾や内申点ことの方だし、どこの誰が、どの大学に行ったかもよく知っている。早期教育が大事だとか、小さな頃からの意識づけが重要だとか、塾の宣伝文句のような話も多い。私も興味がないわけではないが、つくづく日本人って勉強が好きなんだと関心してしまう。
でも、小さい頃からいっぱい勉強しているのに、子ども達の英語力が年々低下しているというから、やっぱり何かおかしい…
そもそも、勉強というのは、必要な知識と教養を身につけ、社会に出ていく準備のためにするものだと思うのだが、英会話だけでは、学校の筆記試験には答えられないから、試験用の勉強をしなければならないというのが今の現状。
実社会では、インバウンドが増えているというのに、使えない英語を必死に勉強しているとは、もうホントにおかし過ぎる…
それでも、今の学校教育は、”自ら学び、自ら考え、それぞれに思い描く幸せを実現していく”ことを指針としているので、子ども達は「自分の幸せは、自分で考えて、自分で手にしていくものだ」と教えられて、大人よりは先へ進んでいる。
親も「高学歴なら安泰」という社会に蔓延る価値観を子ども達に押し付けるのではなく、自分の幸せは、自分で考えて、自分で掴んでいく姿を見せていくことが大事だろう。
今や結婚しなくても幸せになれる時代になったが、そんな姿を見せていけば、結婚や子どもを持つことをポジティブに考えられる子も増えていくかもしれない。
簡単ではないと思うが、変わらないものはない。
親も、その先へ
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