過去を変える方法はある。
最新の分析哲学では、時間は未来から過去へと流れるという解釈になっているそう。
私たちはうまくいかない『今』を過去のせいにしがちですが、どうやらその捉え方は方向が違うようで、過去が『今』を決めるのではなく、『今』が過去を決めているというのです。
たしかに風変わりで協調性のない子が、大人になって事件を起こせば『やっぱり、昔からおかしかった』と噂され、偉大な発明をすれば『やっぱり、小さな頃から他の子とは違っていた』と言われるようになりますからね。
過去に起きた出来事は変わらないけれど、記憶は『今』次第でいくらでも変わるものなんです。
そして、今の自分は未来から見れば結果ですから、もしも今が残念な状態だとしたら、その理由は過去にあるのではなく、未来から『今』を見ていないから。
過去を振り返る視点から、未来から今を見る視点に切り変えると、自ずと行動は変わり「過去のせいでこうなった」と嘆く暇もなくなっていくはずです。
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と、ここまでは理解できるのですが、過去から未来へと時が流れると思っていた頭はなかなかすぐには言うことを聞かない。
そこで色々試してみたがりの私は、『過去なんて関係ない!』という考え方で有名なアドラーの講座を受けに行ってるのですが、癖ってなかなか抜けないんですよね。
でも、過去にとらわれて『○○だったからしょうがない』ではなく、未来を向いて『じゃあ、どおしていこうか』に変えていけば、過去の記憶が書き変わっていくなんておもしろいと思いませんか?
未来から『今』を見れば行動が変わり、
『今』を変えれば過去の記憶は変わる。
この考え方、ぜひ試してみてくださいね。
え、難しい?
大丈夫、しょっちゅうやってますから。
「明日、お客さんが来るから部屋を掃除しなくちゃ!」とか、「来週、健康診断があるから禁酒しなきゃ!」とかね。
ま、そういうこと。