一目惚れ
僕は兄の結婚式で、飛んで跳ねた!
なんて、大袈裟な…
前周りをしただけだったけど、酔っ払いには大ウケだった。
逆さの風景に貴方が映った。
一目惚れだった。僕は恋をした。
急いで電話番号を書き、エレベーターの窓が閉まる前に何とか渡した。
エレベーターが次に空いた時には、その渡した紙が落ちていた。
……。
嫌われた。
でも、諦めきれなかった。
友達へ連絡をし住所を突き止めた。
毎日、手紙を書いた。170キロ先へのラブレター。
数ヶ月後、会いに来てくれた。
僕は嬉しくて嬉しくて町を案内した。行きたい所へはどこでも連れていった。
そして、夜にキスをした。
バイクの免許を取り170キロ先まで会いに行った。
それでは足りなくて、仕事を辞め彼女の近くに仕事を探し住んだ。
彼女はカレーライスの作り方を教えてくれた。毎日カレーライスを食べた。
冬になり、彼女がバイクは寒いと言い出したので車を買った。
あちこち行けて楽しかった。
そして、彼女は突然言った『別れて欲しい』
僕は『別れたら死ぬ』と言った。
泣きながら帰っても受け入れられなかった。
僕は一緒になるつもりで家電家具も揃えた。親友に電話をして彼女を説得させるつもりだったが彼女は無視した。
僕は言った『別れるならあげたもの返せ』
彼女は『分かった』とだけ言った。
受け取りに行ったら彼女は玄関先に物を置いてあるだけだった。会えなかった。
メールで彼女にありったけの悪口を言った。。。
その彼女は私である。
僕は普通に結婚し幸せに生きているのであろうか。
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