わか

今日だけ…

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AC

私は、父親のギャンブル依存とアルコール依存でお金に苦労して生きてきた。 おばあちゃんと離れて、父ちゃんと私と二人暮しになってから酷くなった。 父ちゃんが 『わか、タバコとお酒 ツケで買ってきて』 商店へ向かう私は、すごく嫌!でも父ちゃんこれが無いと困る。が頭の中でグルグル。 電気・水道・ガス よく滞納して止められた。3ヶ月滞納すると止められる。 父ちゃんは言う。『わか、支払ってきて』私は電気代1ヶ月分をもらい、支払う時に言う。『1ヶ月分しかないですが電気つけてもらえ

    • アル中

      父が亡くなって私は泣けなかった。 泣けなかった代わりにお酒の量が増えた。 そして、死を意識し始めた。 処方箋を何百錠を酒で流し込み、死ねると思った。でも、数日寝込んだだけで何事も無かった。 ずっと酔っぱらっていて、そしてうつ状態だった。 その姿を3人の子どもたちは見ていた。 子どもたちの夏休みに薬を飲みながら、ずっとお酒を飲んでいた。 体が受け付けなくて、吐いた 吐きまくった。 それでも子どもたちは夏休み。その姿を見ていた。 飲んでは吐いて、飲んでは吐いて、

      • 一目惚れ

        僕は兄の結婚式で、飛んで跳ねた! なんて、大袈裟な… 前周りをしただけだったけど、酔っ払いには大ウケだった。 逆さの風景に貴方が映った。 一目惚れだった。僕は恋をした。 急いで電話番号を書き、エレベーターの窓が閉まる前に何とか渡した。 エレベーターが次に空いた時には、その渡した紙が落ちていた。 ……。 嫌われた。 でも、諦めきれなかった。 友達へ連絡をし住所を突き止めた。 毎日、手紙を書いた。170キロ先へのラブレター。 数ヶ月後、会いに来てくれた。

        • 箸が転んでもおかしい世界

          18歳から、沖縄から離れて愛知にやってきた。 沖縄はもう散々だ!と飛び出してきたのである。 ホームシックはよく聞くけど、私の場合は沖縄シックだった。 そもそも帰る家なんて無かったしね。 そんな中で出会えたのが、熊本や青森や愛知の仲間だった。 働きながら、短大へ通うと言う『就職進学』と言う進路。 仕事は工場勤務で8時間動き回るので、歩数計を付けたら1日10万歩も歩いていた。 そんな同じ境遇の仲間がいて毎日楽しかった。 休日出勤もし、働きまくり勉強もこなすと言うハ

          父ちゃん

          父ちゃんはとても優しくて愛情深くて、沢山のことを哲学的な思考で教えてくれた。 小学校の時は、サッカー部の監督をしていて、家にはいつも男の子が沢山いて寂しくなかった。 中学生になる頃から父ちゃんは変わっていった。 朝から夜までパチンコへ行き、その後は飲みに行っていた。 私はお腹を空かせたこともあったし、周りの家の灯りを見ては羨ましくて…羨ましくて…。 不機嫌に帰ってくると父ちゃんは部屋の物を私に全部投げつけた。 顔すれすれにパンチをして壁に穴を開けた。 電気も水道

          父ちゃん