アル中
父が亡くなって私は泣けなかった。
泣けなかった代わりにお酒の量が増えた。
そして、死を意識し始めた。
処方箋を何百錠を酒で流し込み、死ねると思った。でも、数日寝込んだだけで何事も無かった。
ずっと酔っぱらっていて、そしてうつ状態だった。
その姿を3人の子どもたちは見ていた。
子どもたちの夏休みに薬を飲みながら、ずっとお酒を飲んでいた。
体が受け付けなくて、吐いた 吐きまくった。
それでも子どもたちは夏休み。その姿を見ていた。
飲んでは吐いて、飲んでは吐いて、飲んでは吐いて…
飲んで酔っぱらって、子どもたちと遊んで、そして、吐いて、また飲む。
それを繰り返して、『おぇ…おぇ』と吐いていたら次女が『ママちょっと待っててね!!!』
持ってきたのが、缶チューハイだった。
幼い子が親を助けようと、一生懸命考えた答えがそれだった。
そんなこと、思わせてごめんね。
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