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ウラジオストク旅行記 〜市場めぐり

※この記事は2018年7月の旅行を振り返っています。

海外に行くと、食料品や雑貨の市場に出くわすことがよくある。
無造作に積まれたお野菜だとか、地元の特産品や工芸品だとか、場合によってはセクシーすぎる下着とか…。

ウラジオストクにもいくつか大きな市場がある。
有名なのは、週末だけ開かれる中央広場の市場と、常設のキタイスキー市場だ。
写真は確かキタイスキー市場を写したもので、キタイスキーは写真のように屋外に設置された売店と、屋内に集まっている売店とがある。沖縄の公設市場のような感じ。ってなんか伝わりますか?
お肉とかお魚とか野菜とか、生活の全てが雑多に集まっている市場です。

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野菜売り場で目立つのは、ふわふわに積まれたディルの葉っぱ。
ウラジオストクではサワークリームに必ずディルが散らしてある。なくてはならないハーブなのだと思う。日本で言うところの、味噌汁にネギを散らすような感覚なのかな。なくても困らないけど、ないとちょっと物足りないって言うか。

それから、よく目にするのがハチミツ。
何を買えばいいのか困るほどたくさんの種類のハチミツが売られている。レモンやオレンジなどのフルーツがミックスされているハチミツや、巣の形のままかたまりで売っているハチミツなどなど…ハチミツってこんなにバリエーションがあるんだと驚くほどの種類の多さ。

ひとつひとつ確かめるように商品を眺めていると、お店のおばさんが声をかけてきてくれた。イポニツ(日本人)?と聞かれてダー(はい)と答えた。
ちなみにウラジオストクでは英語がほとんど通じない。いったいこの国の英語教育はどうなっているんだろう?と思うほど簡単な会話ですらできないこともある。英語教育がイマイチなことでお馴染みの日本人がそう思うんだから相当なものだ。

お店のおばさんは、ロシア語で一生懸命商品の説明をしてくれた。
ハチミツをひとつ手にとってコホンコホンと咳をする真似をする。なるほど、咳どめのハチミツということみたいだ。
またひとつ違うハチミツを手にとって頭がズキズキするという仕草をする。頭痛に効くハチミツということかな?

どうやらハチミツの種類によって効能が違うようだった。
さらに小さな試食用のさじで説明したすべてのハチミツを試食させてくれた。
彼が、試食のハチミツをもらう度に「スパシーバ(ありがとう)」とお礼を言うと、おばさんは「スパシーバ、スパシーバ。ロシア語が上手ね!」と喜んでくれた。

喉がペタペタになるほどのハチミツを試食したのちに、ライム入りのハチミツと咳どめのハチミツを自宅用と実家へのお土産用に買った。

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ハチミツ屋のおばさんが「ロシア語が上手ね!」と褒めてくれた、と書いたけどロシア語で言われたから本当のところなんと言ったのかはわからない。
だけど、なぜか不思議と間違っている気がしない。

言葉が通じない相手と話しているとたまにこういう瞬間があって、言葉をつくして通じ合ったときとは違ううれしさがある。








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