「独身だけど、今日から親になります」 子供の感情を抱えて大人になった人への日記-10

先日、友人とキャンプに行って来ました。今日はその時思ったことを書きたいと思います。

キャンプって決して一人の計画だと上手くいかない事が常だと思うのです。
全体のスケジュールばかり目が行くと、細かい所を見落としてしまったり、細かいところばかり見てると、面白くなくなったり…

その中でできる事を分け合って楽しくするのです。料理ができる人、掃除や後片付けが得意な人、タイムキーパー、面白いアクティビティを企画する人、快適な休憩や睡眠をデザインする人…などなど役割はたくさんあります。

おかげで息子も他の参加者も楽しい時間を過ごせたと思います。私はめちゃめちゃ楽しみました。

でもふと思うんです。
「家でこれやっってて、楽しいと思った事ある?」って。

私は幼い頃、家事が楽しいと思った事はありませんでした。母が家事が好きな人ではなかったように思います。
できたら一切何もせず料理が出て来て、食べ終わったら片付いていて、自分のやりたいことに没頭する事が「楽しい」と思ってるタイプの人でした。

果物はむいてあったら食べる。
魚は小骨が取ってあったら食べる。
肉も骨が外してあれば食べる。
掃除は一箇所を集中してやりたい。
できれば不労所得で生活し、仕事の時間はストレスと戦う唯一の場所
そんな事を口にするタイプの人でした。

それが悪いとか良いとか、それはわかりません。でもキャンプのように楽しいとは思わなかった。
今思うと、全て彼女のペースに、私が合わせなければならず、それが辛かったのかな…と、思っています。

自分の持ってる物を負担するのに、人は重さを感じず、むしろ楽しいとすら思う。
でも誰かが自分に従わせたり、”支配”しようとすると、それ以外の人は窮屈に感じたり、自分の心に重さを感じるのかなと感じました。

とある海賊船の麦わら帽子のゴム男は航海術も料理も何もできません。でも「どこに行きたい」と言う人一倍強い意志があります。
船のまとめ役の剣豪は、極度の方向音痴。でも戦闘では誰にも負けません。

他のメンバーが彼らの短所を、自分の長所で埋めて航海をする。
キャンプが楽しい理由はそれに似てるんじゃないかと、ふと考えてました。

皆さんの家庭はいかがですか?その人との冒険を楽しめていますか?

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