「独身だけど、今日から親になります」 子供の感情を抱えて大人になった人への日記-8
最近息子とのコミュニケーションの難しさを感じる事がよくあります。
もちろん、私とは違う時代を生きる、違う事を考えてる、彼。
「これはわかるでしょ」と思ったら全然伝わってなかったり、間違って伝わってたり…
読者の皆さんもこんな事ありませんか?
世の中では「伝え方が9割」なんて言いますが、個人的にはどうなのかなぁって思います。
それって「伝わった」のではなく、「伝わったような気になった」だけだったりしませんでしょうか?
「伝えた」と言うのは容易ですが、「伝わる」のは至難の業だと思います。
息子相手だと、これは本当に、頻繁に、良く、日常の茶飯事のように起きるのです。
ジャーナリスト…つまり伝える事においてはプロである者ですら、これは避けられないのです。
伝えるのも大事な事ですが、私たち親は子供の伝えたい事を受け取っているでしょうか?
息子がキレる時、私たち親は「急にどうした?」と思いますが、彼の中では急でも何でもありません。
むしろ優しいはずの、愛してくれてるはずの親が、「自分にかまえない理由は何だろう?」と考えています。
私も疲れて家に帰って一息吐くと「僕、何か悪い事した?」聞かれる事があります。
私の「ため息」と言うネガティブな態度の理由に、彼は1%も関わっていないのに、です。
もしこれから彼のためにやらなきゃ行けない事があったとしても、私も誰かに同等以上の迷惑をかけた事があったはずです。
それでも弱い私たちは、子供に向けてなお感情的な態度をとってしまう時があるでしょう。
こうやって書いていると、自分が大嫌いだった両親の気持ちが少しずつ理解できてしまう。
自分が良い親になれると言う自信が音を立てて崩れて行く。
でも考えてみて欲しいのです。
サザエさんは、母として完璧でしょうか?
フネと言う母と協力しています。
現代の日本人の多くは「人様に迷惑をかけるな」と教わりますが、それはどのレベル感での話でしょうか?
「自己責任」も同様です。
「完璧に」なら、赤ん坊を経験した人には無理でしょう。
それよりも赦して、赦されて、弱い所を補い合ってで、良いのではないかと最近思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?