私にとってのゲーム音楽の原点
物心ついて、お小遣いを貯めて初めて自分で買ったゲームがFF Ⅵでした。
それこそ、勉強そっちのけで夢中で遊びましたね。
そして、この作品の音楽も私の心に強く焼き付くこととなりました。
植松伸夫さんの作曲された素晴らしい楽曲の数々は、ときに美しく、またときに激しく、ゲームのシーンを魅力的に演出してくれました。
FF Ⅵは、キャラクターが非常に多いのが特徴ですが、その一人一人に個性的なテーマ曲が設定されています。
いずれもキャラのイメージにぴったり寄り添った曲になっていて、そのバリエーションに感動したのを覚えています。
今にして思えば、この頃から、創作活動は点ではなく線であり、物語も、絵も、音楽も、皆繋がっている、という意識が芽生えていたのかもしれません。
特に好きだったテーマ曲は、(ド定番かもですが)「ロックのテーマ」です。キャラ自体とても好きだったのもありますが、この曲の躍動感あふれる曲調とアレンジに勇気づけられたのを思い出します。
あとは、「シャドウのテーマ」も好きでした。哀愁を帯びた雰囲気がまさにキャラとマッチしていて、彼の物語まで含めていまでもグッとくるものがあります。
そして、未だに忘れられない名曲が、「決戦」です。
ボス戦の曲なのですが、強敵と闘うというドキドキ感をさらに掻き立てるようなスピード感と迫力のある曲で、とにかくカッコいい。
イントロの印象的なフレーズは、ギターでコピーしようとするとライトハンドを駆使することになるのですが、たぶん自分が初めてこの奏法に挑戦した曲だったのではと思います。
本当はオリジナルのCDのサントラを貼りたかったのですが、もうそういう時代でもないですよね…。
というわけで、ピクセルリマスター版がありましたので、こちらを貼らせていただきます。
この頃から朧げに抱いていた、いつか自分の物語と自作の音楽を合わせてゲームを作りたいという想いが、いまの私の活動に繋がっているんだと思います。