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僕に興味のない君へ


はじめにロケットのように飛び出して、大気圏突破するかと思ったら以来急降下。
地面すれすれの超低空を騙し騙し辛うじて飛行していたこの恋愛が、ついに終わった。
終わらせた。
同じ船に乗っているはずなのにいつまでも君は気持ちを教えてくれなかったから、
頭のおかしくなりそうになった私は、1人緊急用パラシュートを取り出して地に帰還したのよ。
最後まで向き合えなくてごめんね。



しかしながら、
こちらもこちらで「鬱の人に今これを言っても酷だ」と、言いたくても飲み込んだことがたくさんあるし、
もちろん腹も立つものだから、
それをここに書いて、最後にしようと思う。

まとめる必要もないので列挙する。


0.
ついぞ私への興味を示さなかった君のことです。絶対にこのnoteだって読まない。
しかしもし読んだなら、気にしないことだ。
バカで勘違いで傲慢な口うるさいヒス女が好き勝手書いているだけ、とでも思って。
まあ君も大概傲慢だと思うがね。

1.
ヤった途端なんだその態度は!とずっと思っていた。
口約束の「付き合おう」なんていくらでも言えるから、君には安い言葉だったんですか?病のせいかと思ったら調子の良さそうな時も同じ態度だったから、こっちは気が狂いそうになった。
それが君なんだって、何度も受け入れようとしたけどやはり不可能だった。
これまでがどうだったか知らないけど、付き合う前と後で態度を変えるのは本当にやめてほしい。


2.
なにかしら、嘘をついていませんでしたか?
アプリに書いていた情報もそうだ。「同居人 : 犬」としか書いていなかったのにまさか毒親との実家暮らしとは思わなかった。休みも合わせられるって、合わせてくれたことはなかった。その他情報も、話したことも、本当かどうかあやしいのがいくつか。
それを確認しないで付き合った私も悪かったけど、君はもっと誠実な人だと思っていた。そう思わせる雰囲気があった。
「嘘は言ってない」って感じ?それとも最初から真面目に向き合う気は無かったということの証左だろうか。面倒なことだね。
話してくれたなら、失望も無く受け入れようと決めていた。


3.
もっと話がしたかった。
なんで話すらできないの?ってずっと悲しかった。
鬱のひどい時は話もしたくないらしいって読んだけど、どんな話でもいい私はずっと、ただ君と、もっと話がしたかった。

4.
いつも君の返信はよくわからなかった。要領を得ない、私が出した単語を復唱するような返信で、会話が成り立たっていない。
鬱になると音楽が聴けなかったり、文章が読解できなくなったりすると本で読んだから、そういった要因があるということにして過ごした。そのとおりに読解できなかったのか、不誠実なはぐらかしだったのか、結局よくわからない。
たまの会話が常にそうで、私はしんどかった。ごめんね読みやすい返しやすい言葉を投げられなくて。


5.
私は言語じゃない物の方が得意なんだけど
たぶん君には言葉が重要だったんだろう。
いくつかあった機会に、私は上手く言葉を使えなかったから、きっと君は全然共感できなかったんだろう。
君が興味を示さなかったから、私の表現物も見せていない。私の行動についても、気が回るような精神状態ではなかっただろう。
しかし、私がもっと上手く振る舞えればよかった、と思ってしまう。それはありのままの自分ではないのに。
まあ純粋な感情で会話するのも難しい状況だったし。
仕方のないことだね。

6.
君の作品はだいたいがよくわからなかった。
見た目もその素材を使う意味も。君が何を好きで何を表現したかったのかも。
作品それぞれ、どう見ればいいのかがわかりづらくて、その作品の世界観に入れなかった。
私は今にも動き出しそうな動作を感じるような音が聴こえてきそうな空気がありそうな作品が好きだけど、君の作品は止まっている感じがした。
作品全体の共通点も少なくて、
君の人生や状態を表しているのだけはわかったけど、作品を見て、その人生からどんな考えを得てその作品が在るのかというか、深層心理から成る君が表現せずにはいられないもの、求めてやまないもの、そういうのを認識できなかった。
わからなかったからこそ、君から話を聞いて、考えてみたかった。
いやしかし、女好きということは多分に伝わったがね。あと乳が好き。
成功した男ほど乳より尻派が多いらしい。尻好きそうな作品が増えるよう祈っているよ。


7.
あと、君は芸術嫌いと書いていたけど、表現することは大好きだろう。
芸術という概念には他者のリアクションや評価が必ず付いてまわるから、それで、「嫌い」という結論になったんだと思うけど。
無心でやりたいように表現することができれば、その嫌いという感情も薄れそうだと思った。
作品で身を立てるということも考えるなら、大変だろうがね。
純粋に表現のみを愛せればいいけど、表現するだけでは体を食わせてはくれないから。芸術を追うしかない。苦しいのに追わなければいけない。その乖離が君を苦しめるんだろう。
芸術的に価値の高そうな作品ではなくて、君の好きを表現した作品が評価される作品になりますように。
そんな作品を制作できますように。


8.
あーあと、芸術家という言葉を変えてみてはどうだろうか。「芸術家」というこの漢字3文字の単語には、君がこれまで経験し感じたことで得た、君だけの意味がたくさん付与されている。
それらが君に苦痛を与えるなら、試しに単語をすげ替えてみればいいのだ。
すると君が確立したイメージや偏見とは違った何かが、生まれやすくなるかもしれない。行き詰まった時に場所を変えてみるのと同じことさ。やってみる価値はあると思う。
好きなはずの物を、嫌いと言うのは、
君が思っている以上に心を消耗するからやめた方がいい。


9.
彼女と付き合っていた時に彼女の絵をたくさん描いていたようなので、
鬱のせいか最近描けていない反動で、モデルとしての印象の強い彼女を求めている伏もあるのだろう。
こういった考察が間違っていたって構わない。君がその間違いを訂正することもしないから。だから終わりなんだ。私はそこが苦しかった。


10.
そして君は馬鹿だ。
大馬鹿だ。頭が悪い。行動が悪い。解決への道をかぎ分ける勘がにぶい。
だからこそ私が噛み合うだろうと思ったのに、私を頼らない。
ほうら、大馬鹿だ。
芸術の知識を蓄えるのも重要だろうが、もう少し人を見る目を養なってくれ。


11.
本当に馬鹿だ。
過去、君は彼女とリアルタイムで連絡をとりながら首を吊ろうとしたそうじゃないか。それは彼女の目の前で自殺を図ったのと同義だろう。
彼女にそんなトラウマを植え付けておいて、よくもまあもう一度接触しようと思うよな。
人の頼り方は知らないのに人の裏切り方はよく知っているらしい。あまりに愚かで悲しいことだ。そのままじゃあどうやったって救われない。どんな者にだって救えない。

12.
もしかして最初から元カノのことを考えながら私と会話していなかったか?
私のファッション、持ち物に言及して「かわいい」とか「どこの?」とか言ってくれたけど、元カノもファッションへの拘りが強いようだった。私はあまりブランド自体への興味がなくて名前も覚えていないくらいだけど、彼女はきっと多弁だっただろう。
きっと比べただろう。それから好きな物についてよく話す彼女が好きだったに違いない。
いやーこれは気付きたくなかった。己の洞察力が憎いね。
言うセリフや行動が少し似通っていたって、思考回路から全く違う人間なのに。本当に失礼なことだよ。



13.
結局私は、君について知っていたことと言えば君が鬱であるということだけだった。
それだって病名は聞いていない。個人的なことだからあまり進んでは聞かなかった。
躁鬱か鬱か不安障害かなにがしか。
ああ、鬱であるかすらも知らないという。
随分とむなしい恋愛に身を投じたものだ。
お互いのそういうところがうまく嵌まらなかったのかもしれないね。
だがしかし後悔はしていない。曲がりなりにも恋愛を経験できて良かった。それが君というバカ男で良かったとも思う!


14.
君は私のあの記事を読んだだろうか。「どうして?と」。
君の表現物に似た表現があった。「あなた」と「私」、「唯一」。
でも君の態度を見るに、私の記事に触発されたとは思えなかった。その記事への直接的なリアクションもなかったし。
元カノにはしているのに。なんたることか。
仮にリアクションをくれていたら、どうだったろう、もう少し延命はしたかもね。
君の書いたお花の記事、あれが私を想って書いたものだったなら本当に嬉しかったよ。
私も私で、直接君に嬉しかったとは伝えなかったことはとても後悔している。
君の抱いた、ただ一つの気持ち、言葉、ってどんなものだったの?聞けなかったのが本当に心残りだ。
「言葉を吐く」その表現は好きじゃない。吐くなんて言わないで君の大切な言葉たちを声に出して聴かせてほしかった。君の作品を理解できない私だから聴いてもぽかんとしたかもしれないけどね。


15.
君は芸術に逃げていないか?
芸術の道に進むことがあまりに難しいのは自他共に認めるところだ。しかし芸術が難解であることを言い訳にして、自分の病や、親と向き合うことに蓋をしていないか?
友人曰く、精神が安定した人でないと芸術で身を立てるのは難しい、そうだ。私もそのとおりだと思う。
おそらく行うべき順番が違う。
作品を制作すること自体は、心が病んでいても親の恐怖から解放されなくても、できてしまう。芸術はそのデバフを改善しなくても、できてしまう。
しかし君が満足に、己の持てるものすべてを使って作品を作るには、絶対にその2つを解決している必要があるだろう。
その病と親は切っても切り離せないから、向き合うのにかなりのエネルギーが必要だろう。
でも絶対に、そちらを乗り越えなきゃいけないんだ。君が本気で芸術をやりたいなら。
君が芸術に人生を掛けると言うのなら。



16.
最後に、

死ぬな。生きろ。


あと
suzuriはやれって!


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