見出し画像

「親」への思考

最近心を病んだ人と恋愛をしたことで、私自身が抱える歪について考えることが非常に多かった。
その中でひとつ、親という存在への考え方が変わったので書きたい。

端的に言うと、こう。


親とか家族くらいのことをいつまでも気にするのが鬱陶しくなってきた。
子供の頃どう扱われたかって、、、私は一人暮らしを始めてもうすぐ10年だ。その倍の20年だってきっとすぐに経つだろう。
私はいつまで親ごときの存在に左右されるのか。
心に飼うのか。
満たされなかった当時はそんなに大事か?
いやもうどうでもよくない?


↑こんな感じ。
いつまでも親というたった2人の人間の過去の行動に影響されるのがアホらしくなってきた、という具合だ。


今なお、親に気を遣うなんてめんどくさいし、
私が後悔しない程度に親孝行の数を稼いでおいて、ほどほどに大切にしてほどほどに思いやって。

亡くなったら適度に泣いてああ歳でしたねその時が来ましたねって、もうそんなんでいいじゃん。

親に対して心を砕く必要も、あげる必要も無い。求める必要も無い。

親の庇護を求める歳でもないし、
今頃親から愛情を与えられたところで私は満足できないとわかっているし、
客観的に見て私は充分に自立した大人だし、
親じゃなくても、むしろ親じゃない人からもらう行動や心の方が自分へ影響は大きいし。

じゃあ過去に親とどうだったかなんて、今なお言及する必要性は皆無だ。
繰り返し思い出しその度に悲しむとか、そんなつらいに決まってることをわざわざする理由があろうはずがない。



数ヶ月前は「親が悪者で、私は被害者だから、私が少し他人とのコミュニケーションが下手なのも、親に対して嫌いと思うことも、全部仕方がないし当たり前だ」としか考えていなかった。

しかしふと、「いつまで自分はその考えを続けるのか」「自分がいまここに、このようにある理由をいつまで親に紐付けるのか」という視点が最近生まれた。
するとどうだろう。
馬鹿馬鹿しくて仕方がない。

どうせ私より頭の悪い親だ。究極的にはただ私を内臓から産み出して血縁だから死なないように育てただけの関係だ。親もその親に育てられ、巣立ち、同じように家族を作り、育てただけ。同じことを似たような方法で繰り返しているだけで、親が私(わいわいちゃん)という個人を育てたということに大きな意味はない。そんなことはずっと前から知ってる。
それなのに、「親という偶然縁ができた程度の2人の人間にいかに育てられたか」という些末事に固執するのはあまりに無意味なことなんじゃないのか。

私は今、私という人間として、親元を離れた後も色々経験し色々成長し日々を積み重ねている。親が知らない私くらい無数にある。
最近だってちょっと成長した。ちゃんと毎日同じくらいの時間に電気を消して寝ることをほとんど習慣にできている。1年前はできなかったのに。書いてみるとショボいけど、私にとっては間違いなく成長だ。

こうして「今」を自分の思うように生きられている私が、「過去」そのものである親と子供時代にいつまでもこだわる必要があるだろうか。いや無い。
過去を克服しようとせずとも、私は十分楽しく生きられるし、わざわざ向き合って紐解かなくてもその辺に捨て置いたところで何の支障もない。

過去のトラウマを克服したいがあまりに、今の自分をそれに近い環境にわざと置くなんて、そんな無意識の再演はしなくていい。
ただ自分に優しいと思える場所に身を置いて、自分をあたためればいい。ただ純粋に、自分を大切にして、自分を大切にできる行動をとればいい。苦しいものにあえて近づく必要なんて無い。私を大切にするための、環境と言葉と行動で、私の周囲を固めるのがいい。






余談

会社の同期がメンタルの問題で休職中でいよいよ辞めそうな時期に来ていたから、少しでも元気付けられれば、と思って連絡をした。
案の定、私を傷付けない程度に気を遣って、適当にあしらわれた。
すこし、悲しかったでしょ。
でも、そうなる予感もあったでしょ。

ほら無理に近付く必要なんてなかったよ。
鬱になる人の考え方が馬鹿だから鬱になるし、鬱から抜けられない。しかし彼はそうすることを選んだんだ。
私が何かしようとしなくても、他者は自分の意思で行動する。ただそれが私にとって良い影響になるかどうかだけを考えればいい。悪い影響のありそうなものにわざわざ近付く必要なんてない。
全部そう。それが自分を大切にし、ある意味で他者を尊重すること。

自ら腐っていくように見えても、腐らないようにとあくせく私が何かする必要はない。それはそうなるべくしてなっているから。手段があるのに腐っていくのを見ているとつらくなってしまうから、どうにかしたいと思ってしまうから、そういうものとはさよならをするんだよ。
私とは違うものだよ。
腐る前に打開できる私とは違うもので、それは仕方がないことなんだ。


いいなと思ったら応援しよう!