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後悔するほど毒を吐く

 あ〜あ……また今日、毒を吐いてしまいました。

 Live…生演奏の社会的必要性や、集客や、その中身に関するたわいない話の席でした。

 どんなLiveからでも学ぶものがある。
 下手なボーカルなら、なぜ下手に聞こえるのか?
 自分ならどう歌うか?
 自分がボイトレを引き受けたらまずどこを指摘するか……
 そういうことを常に頭に思いえがきながらLiveを楽しむわけです。私の場合……。

 作品でも同じで、世に掃いて捨てるほど存在するシンガーソングライターの歌(オリジナル)を、初めて聞く時には、歌詞の次の展開…次にくる言葉をずっと予測、先読みしながら歌を聞きます。
 歌詞が聞き取れないシンガーソングライターは、その場でアウトですが……。

 たいがいのシンガーソングライターは、なぜか不思議に見事に、そこだけはあかんやろ? というところの歌詞を持ってきます。
 およそそういう場合、歌詞の発想が未熟なだけでなく、それよりも丁寧な"検証"が欠けているのです。

 陶芸家でも、自分が作り上げた作品を必ず両手で持って、じっくり検証するはずです。それから、自分自身の満足度を内面に潜む魂で測量します。

 多くのシンガーソングライターに欠けているのはその検証作業なのです。
 ホントにこの歌詞で良いのだろうか?
 嘘ははいってないだろうか?
 もっと的確な言葉はないのだろうか?
 さらには、
 音符との相性は悪くないか?
 他と誤解されかねない、まぎらわしい言葉ではないだろうか?

 小説のように原稿用紙何十枚、何百枚もあるわけではありません。何度でも読み直しが可能なのです。

 そういう作業をおこたっているシンガーソングライターを、私は一切評価しません。人前で歌って金とらんとって欲しいと思います。

 なかには本人は頑張っているんだけど、いかんせん知識やコツを理解していないがために、素人くささから抜けられない。という人もいます。
 でもそういうシンガーソングライターは、学びたいという向上心があるからまだマシです。

 多くのシンガーソングライターは、ダメなことにきづかないし、指摘されても理解ができず、現実を受け入れることもしません。

 さて話は元に戻ります。

 シンガーソングライターのLive……
 いったいどんな人生を歩んできたら、こんなにくだらない歌が書けるのだろう……と、感心させられることがあります。

 さらに、そのシンガーソングライターにかぶれて、同じような歌を同じような感じで歌おうとするシンガーソングライターもいます。
 客もそれなりに集まります。

 はっきり言っておきますが、客をどれだけ集められるのかなんて、まったく関係ありません。それはひとつの要素・現象でしかないのです。

 そのあたり、今日はついつい、実名をあげて毒を吐いてしまいました。これはいけません。

 でも最後に念を押しました。

 どんなつまらないシンガーソングライターでも、どんなにキャリアがあり、歳をくっていても、"人間はいつからでもやり直せる"んです。

今日からでも、明日からでも、改心してスタートを切り直すことができるんです。

 多くは、音楽、創作との向き合い方です。
 もしも本人がその重要性に気づいてやり直すことを望んだら、その瞬間からそれまでのことをすべて忘れて、ラベルもレッテルもはがして、フラットな視線で見てあげる必要があります。
 少なくとも私は、必ずそういう態度で接します。

 またアマチュアにはアマチュアのやり方や条件がありますが、音楽に関しては、壁なんか存在しません。

 それが証拠に、先日、ワカヤマで行なわれた、さくちゃん(さくぞう)のLiveなんて、ホントに、そこらに転がってるプロを気取ってるやつらよりも数段いいクオリテイでした。こころから拍手しました。

 私は、とにかく嫌いな相手は当然として、その他誰に対しても口は悪いですが、それは自分が一番大切にしている行為……自己表現……歌詞や歌……の世界で、ナメたことをされると、どうしても毒を吐きたくなるということで、そこんとこ、よろしくご理解ねがいます。

 まあ、この私、畳の上では死ねませんわな。
 自分が吐いた毒を喉につまらせて死ぬんでしょうな……きっと……。

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