エッセイ 仙人修行
今は、山口市内に下りてきたが、数年前までは、人里離れた 萩の山奥で暮らしていた。
私が取り組んでいたのは"仙人修行"であり、名刺にも、「仙人見習い」と、記した。
具体的な取り組み、つまり、トレーニングは、客観性を持たない独自の表現になる
『 有酸素修行 』である。
もちろん、さしあたっての目標は、仙人代理……もしくは、副仙人、仮仙人、準仙人……つまりは、仙人の一歩手前である。
そのためには、あらゆるもの……お金や、地位や、身内のしがらみや仕事や……そのようなものを全部抜きにして、人生に立ちむかわねばならない。もちろん、剛でなく柔で。
たとえば健康な身体を維持できなくなった場合でも……現に、数年前に、眼の手術を受けるはめになり、視力が大幅に落ちたのだが……
そんな状況になっても、生き延びる……のではなく、楽しく幸せに、毎日を過ごすことのできる、自分の人間力の構築。
ずっとそれを求め、イメージし、何事にもとらわれずに、自分の価値観で快楽を追求する。
誰に嫌われ、避難されようが、知ったこっちゃない。
自分の掘り下げ。
知的好奇心。
文筆、作詞、作曲。
イベント企画。
ラジオのネタと話芸。
音楽やミュージシャンとの交流。
気の合う友人、知人との語らい。
素朴な料理。
美味い珈琲。
そして、父親との介護漫才。(※生前)
数年に渡る有酸素修行 で、だいぶ、いいところまで来た自覚と自信が見え始めた。
それでも、まだまだ、果てしなく先は長い。
課題も宿題も山積している。
もっともっと、修行と勉強と思考が必要である。
それでは、テーマソングを歌おう。
元歌は、↓
♪
インドの山奥で 修行して
ダイバダッタの 魂やどし
空にかけたる 虹の夢
いまさらあとへは ひけないぞ
だから行くのだ レインボーマン
【 書け! くぼけんじ 】
♪
①
萩の山奥で
修行して
久米 仙人の
たましい宿し
豆茶をかけたる
九郎米
今さら町には
棲めないさ
これで いいのさ
くぼけんじ
♪ ②
人間だれでも
みな同じ
肌や 言葉も
関係ないさ
だれもが 仲間だ
助けあえ
歌を歌えば
すぐわかる
そこが いいのさ
くぼけんじ
♪ ③
たとえ我が身が
朽ちるとも
歌は 残る
いついつまでも
人のこころに
とどけよう
今さら ピアノは
ひけないぞ
だから 書くのさ
くぼけんじ