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猫の真珠

 お金や暮らしや経営とかは、現状で満足することも地球規模では大切ですが、そのかわり自分が懸命に追求している部門での現状における満足は、これは……あきません。

 そんなことは全身……頭の先から心臓の毛細血管の先まで染み込んでる哲学なのですが、まあ実際には階段の踊り場みたいなところがあるわけでして。

 先日東京でレコーディングしたアルバムのラフ音源。 ものすごいヘビーローテションで聴いてます。異常と言えるくらいに。

 私の曲も一曲だけ入ってはいますが、私はあくまでレコーディングに同席して些細なアドバイスをしたり、ボーカルのチェックなど側面から関わっただけで、どう転んでも私のアルバムと公言できるものではないのです。

 それでもここまで自分の趣味・好みに合致してしまうと、どうしてもマッポリ 我が事のように嬉しくなり、舞い上がり、喜びを勝手に横取りしてしまうのであります。

 これを聴き続けていて、それだけで満足してしまうので、別に今更新しいものを私が私のためにオーダーメイドして創作する必要がなくなるのです。

 こういう流れで、しぜんと、クボケンジの現状維持の怠惰なる現象かまきおこるわけです。

 この現象が自分にとって非常に危険が危なく頭痛が痛いことだというのは重々わかっているのです。

 ああ神さま、私はこのまま廃人に成り果てるかもしれません。
 しかも幸福に汚染した廃人に……。
 
 ほんとにこれで、よいのでしょうか?

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