スカタンのススメ
昨夜、たまたま観た、アメリカ映画の中で、
「国が悪事をはたらくということは、その国民が悪いということなのだろうか?」
というテロリスト側からの素朴な疑問が語られるシーンがありました。もちろん無実の市民を巻き込むテロの実行をためらうシーンでです。
たしかに、そのとおりなんですよね。
それよりこのテロリスト。
とにかく組織の訓練中でも、誰よりもどんくさく、ようりょうも悪く、みんなの足をひとりで引っ張るのです。でも、アホですが人がいい。
テロ組織に加入したのは、大好きだった母親がアメリカの空爆で殺されたからでした。
このどんくさいテロリスト。クライマックスで、標的であるアメリカ大統領のスピーチを聞いて一瞬で自爆テロの使命を放棄します。
スパッと、明るく、自分の良心のもと決断して、自爆装置付きの腹巻をトイレではずすのです。
このテロリスト。
関西で言うところの「スカタン」そのまんまです。
スカタンは、仕事ができません。
スカタンは、業績をあげれません。
スカタンは、効率が非常に悪いです。
スカタンは、誰からも頼られません。
スカタンは、たいていお人好しです。
でもたぶん、世の中を大きく変える力はスカタンの中に存在する可能性があります。
私のような、ちょっと気を抜けば肥後守のナイフで削った鉛筆の先のようにとんがってしまう人間は、常日頃からこのスカタンを学び、実践せなあきません。
だから私は最低でも、いちにち、「いちスカタン」。
それを欠かさぬよう心がけています。
ちなみにこの映画。「アメリカン・ドリームズ」と、いいますが、この映画じたいがB級、スカタンですので、あしからず。
たぶん、見るだけ時間の無駄です。
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