エッセイ 河童の三平
山口市、湯田温泉の近くのスタジオから、馴染みの定食屋にむかう途中に、一軒の酒屋がある。
店の名前は、「酒の三平」。
字体がなんとなく似ているので、ふと、古い映像の記憶がよみがえった。
それは、実写版の、「河童の三平」。
『河童の三平 妖怪大作戦』が、テレビで放送されたのは、1968年(昭和43年)からで、私が8歳の時だった。
全26話で、原作は水木しげる、製作は東映で、まだモノクロ作品。
流れ的には、その前の「悪魔くん」を、継承した雰囲気がある。
なんともいえないドロドロ感が、妙な怖さをかもしだしていた。
テレビに最も勢いがあった時代である。
さっそくいろいろと調べていると、なんと、「河童の三平・妖怪大作戦 ― ミュージックファイル」という、マニアックなCDが存在することを知り、即買いした。
届いてびっくり、音の担当は、魔法使いサリーちゃんでも有名な、小林亜星。
妖しさと間抜けさが同居して、寺内貫太郎が遊びまくる。
早速ラジオで、このアルバムから何曲かを紹介した。
これは余談だが。
♪ 「河童の 三平 ど〜こへ い〜く〜」
というメロは、限りなく、マッハGO! GO! GO! と、同じある。 了