エッセイ せせらぎコンサート
人が力をあわせて、なにかを成し遂げる。
その時に共感出来る感動は、体験した者にしかわかりません。
なかでも音楽は、特に感動を共有しやすいと思います。
歌は、思い出に寄り添い、思い出は、歌に語りかけます。
そのようにして、歳月は静かに流れていきます。
本格的な音楽のイベントのようなものに、これまで触れたことなどまるでない、農家の方や地元の中学生。
それそれの垣根を飛び越えて、みんなでつくったコンサート。そして、なし終えた充実感は、それぞれの記憶に、思い出となって深く刻まれて行きます。
過ぎ去れば、
何と短きかな、
我が人生に後悔は無し
今日に感謝し、今日を大切に今を生きるも、ふと振り返れば、思い出のみがまぶたをめぐります。
老いたる者には過ぎにし青春の郷愁を、
若人には、逝にて再び帰り来たらぬ、いにしえの幻、
水有りて、人栄え
歌有りて、人集う
我、短き人生、生きた証を
嗚呼、今ここ、佐々並にありがとう、
ありがとう みなさん
ありがとう 音楽
ありがとう、浜村……いや、 久保研二 です。