感覚ロヂック MV感想
生存limit
3人体制時代。編集のカッティングの切れ味が心地いいMV。
死灰スミレさんの持っている、枠からはみ出る面白さが楽しかったです。(22秒の所のサブリミナルのような笑顔や、1分33秒の3人が手をカメラに伸ばす所で、死灰スミレさんのみ顔を大きく隠して片目がぎろりと1瞬映るだけだったりするところなどなど)。死灰スミレさんが、好きなビールを飲んでいるのが見れる唯一のMVだったりもします。
深愛嫌悪
4人体制となった、ダークテイストのMV。
2分23秒からの御影コトラさんの単体ショットは、何気ないカットに見えますが、ランプに顔が近づいていくことにより顔に当たる光の加減が変化していて、ショットとしてのクオリティが高いです。
Fragrance
ライブ感が出ているMV。
篠宮ノゾミさんのステージで歌っている時の楽しそうな感じは、重い曲でもステージと観客を繋ぐことができる不思議な力があるのですが、その魅力がこのMVに記録されています(1分45分からのカットなど)。
開花宣言
大勢とコラボしたMV。
冒頭、小池都知事のモノマネの方が「密です、ソーシャルディスタンス」とコロナが蔓延した日本の現状を示した後で、密にならずに多くの人とMV(映像)ならではの手法で共演しています。その共演の仕方が(基本的に)1つのダンスの振り付けをみんなするというもので、とても楽しいテイストになっています。バンドマンとアイドルで踊りの練度が違っているのも面白かったです。
そして最後の感覚ロヂック4人のダンスを現場の音と共に入れたのは大正解だと思います。この感覚を言語化するのは難しいのですが、これを観た時に一番好きなMVはこれになってしまいました。
ちなみにその時、踊り出す御影コトラさんが、びっくりするぐらい直前で髪を直しているのも注目のポイントです笑
LastSong
五人体制での唯一のMV。そのせいか感覚ロヂックで一番横に長い画面サイズが採用されています。
登場する男性の手首に巻かれている布はリストカットなのかなあ、と観るたび毎回思っています(たぶん違う)。
浪漫シンドロォム
殲滅のディストピアとのコラボMV。
感覚ロヂックの4人は男装をしているのですが、その中でも松原ミズキさんの男性を演じるレベルが他のメンバーより頭1つ抜けています。ダンスをしている時でも、男性の表現は崩れてはいません。恐らくずっと上がり続けていた表現力が、このMVで分かりやすく表出したのだと思います。
以上、駆け足ですが2022年12月17日までに公開されている感覚ロヂックのMVの感想でした。これがMVをまた見返す際の1つのきっかけになれば幸いです。
ちなみに『いじわるエイプリルフール』という御影コトラさんが映像を制作した名作MVがあるのですが、あれは感覚ロヂックではないということで感想は省略させていただきます。