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学級通信で使えるネタ07 『目的と目標と手段』
とある町で小学校教諭をしているわいぬです。
今回は運動会を控えた学級に向けてのお話です。
運動会ではついつい勝利に目を向けてしまいがちです。
今回は「勝利が目的ではない。成長が運動会の目的だ」ということを伝える通信の例をご紹介します。
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運動会は赤と白に分かれて戦います。
団体競技や徒競走などでは勝敗や順位がつきます。
当日も赤組も白組も全力を尽くすことでしょう。
運動会では、ついつい勝つことを目的にしてしまうことがあります。
しかし、勝つこと以上に大切なものがあるのです。
運動会については文部科学省学習指導要領、特別活動の中に体育的行事について次のように書かれています。
心身の健全な発達や健康の保持増進などについての関心を高め,安全な行動や規律ある集団行動の体得,運動に親しむ態度の育成,責任感や連帯感の涵(かん)養,体力の向上などに資するような活動を行うこと。
簡単にいうと運動会は
・友だちと協力し支え合いながら安全に規律ある集団行動を行うこと
・運動に親しみ、責任感や連帯感、体力を向上すること
のために行われる行事なのです。
その目的の達成のために運動会を行います。
つまり赤が勝つ、白が勝つために競うことは手段であって勝つことはあくまで目標です。
最終的に向かう目的は子どもたちが協力したり、運動に親しむ気持ちを育むことです。
23年WBCコーチの白井一幸さんは侍ジャパンの目的について以下のように著書(「心」の動かし方 PHP出版)の中で書かれています。
目的は「夢や元気、勇気を与えるプレーをし、野球の楽しさ、素晴らしさを次世代に伝えること」
目標は「世界一」
つまり世界一になることが目的なのではないのです。
目的のためにWBC優勝という目標があるわけです。
勝つことに向かって自分の力を出し切ることももちろん大切です。
しかし、その先にある目的を見失ってしまわないようにしないといけません。
目的に進める運動会になりますように。
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運動会の勝つことを目的にしてしまう子どもたちがいます。
勝つことではなく、その先にある一人ひとりや学級としての成長に目を向けていけるようになるといいですね。