学級通信で使えるネタ04『ハインリッヒの法則』
とある町で小学校教諭をしているわいぬです。
6月に入り、『6月危機』なんて言葉を聞くことも増えてきました。
新しい学年やクラス、担任や友だちにも慣れてくる時期なのでトラブルが多くなってしまうものです。
今回はハインリッヒの法則というものを紹介しながら子どもたちに日々の生活を見直し、考え直すきっかけにしてもらうための通信のネタをご紹介します。
通信に書く前に子どもたちには朝の時間などで話をしています。
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3つの数字が書かれたピラミッドがあります。
これは何かわかりますか?
このピラミッドは、ハインリッヒの法則という1件の重大事件が起きる背景には29件の軽傷事件と300件の怪我のない事故があるというものを表したものです。
アメリカの損害保険会社に所属する統計分析の専門家であったハインリッヒさんが提唱しました。
さらに、「ヒヤリハット」を見逃さないことも重要です。
ちょっとしたことが重大事件につながります。
危なかったとヒヤリとした時には情報共有が欠かせないのです。
このハインリッヒの法則を学級に当てはめて考えてみます。
1件 重大な事件(大怪我や大きな心の傷を負う)
29件 暴力や口喧嘩など
300件 ちょっとしたいざこざやからかい
と考えられます。
ちょっとこのくらいいいだろう。という気の緩みが積み重なって大きな事件・事故につながります。
特に慣れが出てしまうのは『言葉」です。
4月の最初は友だちに丁寧な言葉づかいをしていたり、相手の様子に気を配りながら発言をしていたはずなのにいつも何か横柄や態度やひどい言葉をかけてしまうということがあります。
教室のコミュニケーションで一番多いのは当然ですが自ら発する言葉です。
授業でも生活でも誰かに言葉を投げかけて、それを相手が受け取って返してくれているのです。
6月に入り子どもたちも新しい学年やクラス、友だちに慣れてくる時期です。
日々の言葉や態度はどうなのか。
一度立ち止まって考えてみようということを子どもたちに話をしました。
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いかがだったでしょうか。
慣れが出てくる6月。
言葉や生活態度を見直すきっかけとして使えるネタです。
学級が荒れている1つとして『言葉の乱れ』があります。
言葉だけではありません。宿題や掃除、給食の配膳などちょっとしたことに緩みを感じた時にはこのハインリッヒの法則を引用して子どもたちに話をしてみるのはどうでしょうか。
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