あいまいな

  空気が海に涼しさを求めすぎてしまって、青空が見えているのに、なぜだか寂しそうに私たちを抱擁するような天気が2日、3日続いている。

  それが、私のこころのスケールを大きくしたみたいなのだ。咲く花や、踊っては鳴く雀が目に映るというのに、私は1歩後ろを歩いている気がするのだ。

  けれども、私の体はこれからやって来る季節を映すようなのであり、デカルトの気持ちが少し分かるような気がしているのである。

  確固たる季節がやってきますように。

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