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私たちが選ぶ屋根材

ブログを読んでいただいている方々、ありがとうございます!
代表取締役の平山正訓です!

今年も気づけばもう12月。寒くなってきましたね〜

さて、今回はタイトルの通り私たちが採用している屋根材について書いていきます。


■ガルバニウム鋼板

私たちが採用する屋根材は基本的にガルバニウム鋼板製です。
よく、「トタン」と言われたりしますが現実にはトタンとは全然違います

トタンの正式名称は「亜鉛メッキ鋼板」と言います。
簡単に言えば、亜鉛で作られている商品なのです。
これには「犠牲防食作用」という効果がありまして、
もしも屋根材にキズが発生し、素地の鉄が露出したとしても、キズの周囲の亜鉛が「鉄より先に溶け出して」電気化学的に保護するため、鉄を腐食させない仕組みなんです。
まぁ良く考えられた仕組みですよね。しかし、環境や年数により亜鉛が溶け出し続け失われていくと鋼板のサビが進んでいくことになります。

サビが進行した亜鉛メッキ鋼板の屋根


そこから研究と進歩を繰り返した結果生まれた素材こそが
「ガルバニウム鋼板」になります。
トタンとガルバニウム鋼板の耐用年数は3倍以上と言われています。

そんなガルバニウム鋼板にも実は色々なメーカーがありまして、
私たちは日鉄住金鋼板株式会社の「ニスクカラーPRO」
という原板を加工した屋根材がメインに採用しています。

■ニスクカラーPROを選ぶ理由

そもそもガルバニウム鋼板の成分は
【亜鉛+アルミニウム+シリコン】
になります。
しかし、そこにマグネシウムが加えた製品がニスクカラーSGLです。
そうすることで、通常のガルバリウムよりも耐食性が飛躍的に向上しました。

ニスクカラーPRO(SGL)は通常のガルバニウム鋼板の3倍の耐食性

さらにさらに、そこから改良を重ねて強靭な塗膜と遮熱性能を加えることで
ニスクカラーPROが出来ました。
防汚性能はもちろん、ふくれ・はがれにも非常に強い素材へとなりました。


全35色から選べる 屋根だけではなく壁使いも想定されている


屋根用色は遮熱性能が高い。結果は一目瞭然

■魅力は「軽さ」と「保証」

耐食性や耐久性についてお話しましたが、もっと魅力がある部分として忘れてはいけないことが【軽い】ということです。
屋根が軽いと地震や台風の際に、揺れを軽減することに繋がります。
実際に構造計算をする際にも有利に働くのです。

ガルバニウム鋼板製屋根材「ガルテクト」カタログより抜粋
和瓦の1割程度しか重量が無い

また、保証面も非常に強気です。
この業界に居ればよくわかることなのですが、保証って何をやっても10年程度が基本的なものです。
相当な裏付けが無いと保証は出来かねるのも理解できますが、この商品は
穴あき保証25年・全色塗膜15年保証・一部商品は変退色保証15年
と謳っております。
相当な企業努力を感じる商品なのです。
しかし、海のお近くへお住まいの方はご注意くださいね!塩害等の影響もありますので、一度お近くの業者様へご確認いただいてからご採用ください。
※商品を誉めまくっていますが何もワイロ的なモノは貰っていません。笑

■デメリットと注意点

そんなガルバニウム鋼板の屋根材にもデメリットはあります。
大きくわけて2つです。
1つ目は【雨音が気になる】
という点です。
どうしてもポツポツと屋根を雨粒がたたきつける音が気になってしまうというお声を頂戴いたします。
しかし、これには軽減策もあります。
①事前に「ペフ」という防音材を下地に張っておく
②屋根材の裏に張る「防音用テープ」を張っておく
どちらも有効な策で、どちらが安いかは業者さんにもよります。
しかし、言えることは【事前に伝えておかないと後からできない】という点です。


イイダ産業製 XETOROというテープは裏に張るだけで雨音を10db低減

2つ目は【凹む】ということです。
飛来物等があった場合に瓦やスレート系のように【割れる】ことはほとんどありません。
しかし、割れないかわりに【凹む】ことが考えられます。
瓦等の場合はまだ差し替えが可能ですが、瓦やスレート屋根と比べて部分的な差し替えがやりにくい仕組みになっています。凹んだ場所や程度にもよりけりですが。
周囲の地形や、条件を確認し、工務店さんや屋根業者さんとお話をした上で御決定されることをお勧めいたします。


■まとめ

私たちがよく採用するガルバニウム鋼板製の屋根は
【軽い!高耐久!遮熱性あり!】という非常に優れた商品です。
しかし、海のお近くでは採用する前に一度立ち止まる必要があります。
また、雨音が気になる方は必ず事前にご相談をされる必要がある商品です。
ケースバイケースで違う材料を採用をすることも普通にございますので、必ず適正を判断した上でのご採用をお願いしますね!

最後までお読みいただきましてありがとうございました。



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