段差と呼んでいいのか

新しい世代の人の意見に耳を傾け こちらが何かを言おうとすると 今度はその人たちが無意識に持ってしまっている縄張り意識のようなものを強く感じることがある

こういった人たちは 違った特徴のある意見には関心が向かないようである

だから 提言を一つしようとすると いったん跳ねのけておき、完成された自分の領域を固く守ってから 新しいものや異質な意見にそろっと耳を傾けてくる

耳を傾けてくれたらまだマシな方であって、大多数は いわゆるスルーをして 話を聞かないか聞いたとしても何も残っていない

参考にしようなどと考える人はとても稀である

それには様々な原因があろう

限りなく膨大な量の情報が溢れていることが大きな理由だろう

無条件に提供されてくるそのゴロゴロした情報は 非常に貴重で高級なものがある一方で 話題だけを誘うような程度のものもあり とても雑多で幅が広い

受け取る側は それぞれの貴重さの価値を見分ける力量を身につけないまま(未成熟のまま)その宝のような情報知識に溺れてゆく

そこが悲しい問題なのだ

そこから脱出できることもあれば 不幸に見舞われることもある

不幸なことは 役に立たない情報をカリスマ的情報のように手中にし 王道をゆくように自分に取り入れてしまい そのことで自信を持って進んでいくようなケースが多い

一方で、そのまま脱出できなくても生き抜く人もある。その人は 泥沼で失敗した道を一生懸命にゆき それが正しい道だったと塗り替えてしまう

厄介なのは、情報を纏って強引にポリシーもなく自信を持って突き進む人が新しい道を開拓して、それがメインストリートになっていくことだ

誰も引き止めることができない

段差と呼んでいいのか


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