どうして「居酒屋・鶴さん」なの? [第1話]

どうして「居酒屋・鶴さん」なの? [第1話]

--- どうして「居酒屋・鶴さん」なの?
--- いや、別に意味はないのよ。何となく鶴さんという居酒屋があって、そこにホッとひと息つきに立ち寄れたらいいのになーって思っただけよ。

居酒屋に立ち寄って、取り留めの無い話などを、気のおけない人と交わしたことなど、この10年ほどの間に1度か2度程度じゃないだろうか。居酒屋だけではなく、広義でいう飲み屋さんで酒を飲むということさえ数回も無い。

時には、活気のあるカウンターなどで店の雰囲気に酔いしれながら、思い切り多弁になってみたいものだ。

昔 といっても相当昔のことで、私が大学でノロノロしている間にお先に卒業して銀座で働き始めた千鶴子さんに、何度も何度もご馳走になったもんだな。夕方、そそくさと研究室を抜け出す私に、メンバーの奴らのひとりが、「おぅ、また千羽鶴さんのところに行くのかぃ?」と言ってたな。

---- そうだよ、アレから何年後に彼女とは別れ別れになってしまって、今では何処に住んでいるかも分からない。関西の人と結婚するかもしれない…というようなこと をちらりと話したことはあったけど。夢の中ででもいいから逢いたい子なんだけどね。居酒屋・鶴さんに行けば会えそうな気がしてね。

(豊中市あたりの薬局で 薬剤師やってないかなー。)

 【自伝的】 鶴さん

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