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今日から使えるサメの雑学編① 〜チョウザメはサメじゃないの?〜

今日からいくつかの記事に分けて、思わず誰かに言いたくなるようなサメの雑学をご紹介致します。

ということで最初のテーマはタイトルにもあるように
「チョウザメはサメじゃないの?」です。

○はじめに

皆さんはサメと聞いた時どんな生き物を想像されますでしょうか。

映画「ジョーズ」に出てくるこんな感じの生き物を想像してくださっていると信じたいです(笑)

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なんで最初にこんな質問をしたかというと、、、

私がサメの研究をしていると話したときによく返ってきた質問は
「サメってキャビアとかの〜あれでしょ?」です。

キャビアはチョウザメの卵をほぐし、塩漬けにした食べ物なので、おそらくチョウザメはサメに含まれると思って聞いていたんだと思います。

だって名前にサメって入ってますからね(笑)

ちなみにチョウザメはこんなやつです。

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見た目も(若干?)サメと似ており、名前にサメが入っているチョウザメですが、果たしてこいつは本当にサメの仲間なのでしょうか。

結論から言うとチョウザメはサメではありません。

ということでチョウザメとサメは何が違うのかをここからわかりやすく解説していこうと思います。

※全部の違いを事細かに説明するのは今回はやめて、特に大事なポイントだけにします!

○チョウザメとサメの違い①〜骨〜

チョウザメもサメもお魚の仲間です。
そして、お魚は大きく「硬骨魚類」と「軟骨魚類」の2種類に分けることができます。

文字通り、骨が"硬い"か"軟らかい"かで区別することができます。チョウザメは硬骨魚類のグループに属し、サメは軟骨魚類のグループに属します。

どの魚が硬骨魚類でどの魚が軟骨魚類なのかは至ってシンプルで

ローランド風に言うと

「サメ(エイも含む)かそれ以外か」

です。

皆さんが普段お寿司やお刺身で食べているほとんどの魚は硬骨魚類ということです。もちろんチョウザメも。

軟骨魚類で食べるものといえばサメだとフカヒレ、エイだとエイヒレが該当すると思います。

そもそも属しているグループが違うので、全く別の生き物ということはお分かりいただけると思います。

ここでは骨の硬さで分類学上グループが異なることをお話ししたので、次は体の構造の違いについてご紹介致します。

○チョウザメとサメの違い②〜浮き袋〜

一般的に硬骨魚類の体の中には「浮き袋」と呼ばれる特殊な器官があります。
※ちなみに浮き袋は漢字一文字で「鰾」と書きます(笑)
初見でこの漢字を読めたらすごい!

この「浮き袋」はお魚が水の中を泳ぐのにとても大切な役割を果たしていて、主に浮力の調整を担っています。浮き輪みたいなものです。

実はサメにはお魚にとってこんな大切な器官である「浮き袋」がありません。

では、サメはどのようにして水の中で浮力を調節しているのでしょうか。

答えは「尿素※」と「肝油」です。
(※めちゃくちゃ正確に書くと「尿素」と「トリメチルアミノオキシド:TMAO」という化学物質です。)

・尿素について
サメやエイは死んでから少し経つとアンモニア臭くなるという話を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
あれはサメが生きているうちはうまくバランスをとって血液に溶け込んでいる尿素が、死んでしまうことによってバランスが崩れ、血液から漏れ出してしまうからと言われています。

・肝油について
よくTVのCM等で「深海ザメ肝油」って宣伝されてますよね。あれです。
サメは浮き袋を持たない代わりに肝臓にたくさんの油を含んでいます。この肝臓の油、肝油を駆使してジョーズ(上手)に浮力の調節を行っています。

○まとめ

今日はチョウザメとサメの違いについて代表的なものをご紹介致しました。最後に簡単にまとめますね。

①骨の硬さが違う
サメは骨が軟らかい「軟骨魚類」でサメやエイ以外の魚は「硬骨魚類」です。もちろんチョウザメも硬骨魚類の仲間です。

②浮き袋があるかないか
お魚が浮力を調整する上で大事な役割を果たしている「浮き袋」は硬骨魚類にはあって、軟骨魚類にはありません。つまりチョウザメにはあって、サメにはありません。サメはその代わりに尿素や肝油を使って浮力を調整しています。

「チョウザメってサメじゃないの?」と聞かれた際はニヤニヤしながら「実はね、、、」と上の2つを話してみてください。

ちなみに日本の水族館でチョウザメが展示されているのは

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です!(もしかしたら他にもあるかも、、、)
もし近々行く予定がある方はお披露目できそうですね(笑)

最後まで読んでくださりありがとうございました。

🦈わへを🦈

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