今日から使えるサメの雑学編④ 〜サメってえっちするの?〜
タイトルを見て「!?!?」ってなったそこのあなた!
今日はサメの神秘的なムフフな一面をご紹介致します。
ちなみに私の大学院での研究テーマをお話しする上でもとっても大切な話なのでどうか最後まで読んでいただけますと幸いです。
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○サメを漢字で書くと…**
みなさんサメって漢字で書けますか?
意外と読めるけど書けないって人が多いと思います。
正解は
「鮫」
です。
魚に交わると書きます。漢字の成り立ちには意味があることはご存知だと思います。
この「鮫」という漢字の成り立ちにも他の漢字と同様にちゃんとした意味があります。
ちなみにこの鮫という漢字の成り立ちが今回の記事のメインテーマです。
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○サメってえっちするの?**
今日のタイトルはなかなか刺激が強かったですよね(笑)すいません(笑)
実は先ほど書いた「鮫」という漢字の成り立ちと今日のタイトルは直結しています。
サメという漢字は交わる魚と書くわけですが一体どういうことなんでしょうか。
(勘のいい方はここら辺で薄々気づいていると思います)
結論をお話します!
サメは魚類の中でも珍しく「交尾(えっち)」をして繁殖する種類のお魚です。(あらやだ!)
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○そもそもお魚ってどうやって繁殖するの?**
サメは交尾をして繁殖する珍しい種類と書きましたが、そもそもお魚がどうやって繁殖するのかをご紹介していませんでした。
ということで一般的にお魚がどうやって繁殖するのかをご紹介致します。
普通のお魚はメスが卵を産み、オスがその卵に精子をかけることによって受精をさせ(体外受精)、産卵することによって繁殖します。
一方でサメやエイなどの仲間である板鰓類(ばんさいるいと読みます)はメスのあそこにオスのあれを入れて交尾をして(体内受精)、繁殖します。
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○さめのおちん○ん?**
先ほど板鰓類は体内受精をすると書きました。
その際に皆さん気になりませんでしたか?
え?メスのあそこにオスのあれ??
そうです。
実は板鰓類のオスにはおちん○ん(専門用語では「クラスパー」といいます。)があるんです。
(メスのあそこは今回割愛します(笑))
ちょっと生々しいですね(笑)すいません、、(笑)
これはヒレが進化の過程で変形し、できたと言われています。ヒレは左右で対になっているのでクラスパーも対になっており、2本あります。
ちなみに実際交尾の際に使うのはこのうち1本だけです(笑)
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○板鰓類はただの胎生じゃない?**
・脊椎動物の繁殖方法
学生の頃、理科の授業で習った方も多いとは思いますが脊椎動物(魚類、鳥類、爬虫類、両生類、哺乳類)の繁殖の仕方は「卵生」と「胎生」の大きく2パターンに分類できます。
まず「卵生」についておさらいしましょう。
卵生は"卵"を"生"んで繁殖するタイプを指します。
基本的には哺乳類以外はこちらのタイプです。
卵生に対して「胎生」は
母親の"胎"内の赤ちゃんがある程度大きくなってから"生"むタイプです。
こちらは我々哺乳類が属しているタイプです。
・板鰓類の繁殖方法は?
先ほど卵生は"基本的に"哺乳類以外が属しているタイプだと書きましたが、生き物の一部にはヘンテコなやつがいて、いわゆる「例外」がいます。
その例外の一つにサメやエイなどの板鰓類が含まれています。
実は、板鰓類の中には「卵生」と「胎生」の2種類がいるということです。
ちょっぴりややこしくなってきたので一度まとめます。
板鰓類は、、、
①交尾をして体内受精をする
②卵生の種類と胎生の種類がいる
普通の魚は体外受精でほとんどが卵生なので、なんとなくサメちゃんの特別感がおわかり頂けたかと思います。
・板鰓類の胎生って?
一般的に胎生の生き物が妊娠すると、母親の子宮の中に胎盤と呼ばれる特殊な器官が作られます。
この胎盤にへその緒が通じることによってお母さんと赤ちゃんは栄養のやりとりができるようになります。
つまり、胎生の生き物では胎盤が必須の器官であることがおわかり頂けると思います。
一方で板鰓類は胎生の種類もいるわけですが、お腹の中の赤ちゃんはどうやって母親から栄養を受け取り、成長しているのでしょうか。
「まさか、、、サメにも胎盤があるの、、、?」
この疑問こそが私が大学院で研究していたテーマでした。
サメの赤ちゃんはどうやって成長しているのかです。
これは第2弾で詳しく書くのでお楽しみにしていてください。
話が少し逸れてしまいましたが板鰓類はただえっちをするだけでなくお腹の子どもの育て方にもいろんなタイプがあります。
そのタイプがそれぞれめちゃくちゃユニークなので、明日の記事でそれぞれ深堀していこうと思います。
なるべくわかりやすく噛み砕いて書いたつもりだったのですが、もしわからないところがあったらコメントをください(笑)
ということで今日の記事は
前半はサメのちょっぴりえっちなお話で、
後半は生き物の繁殖に関わるややこしくて難しいお話でした。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
🦈わへを🦈