おにぎりプロジェクト第24弾:宮崎黒木本店リターンズ編
「コロナが明けてもこのプロジェクトだけは定期的にやっていきたいですよね。」
そう成澤さんとそう話していたのだが、案の定お互いに劇的に忙しくなりなかなかタイミングが合わせられない中で、夏の開催も一度スキップして今年は難しいかなーっと思っていた。こういういいプロジェクトには奇跡が起こりがちである、飲みの席で話してすんなりと日程がピタッと合う。そして黒木本店の若旦那こと黒木のしんちゃんにお願いして久しぶりの開催とトントン拍子で進んで、雨予報をふっとばして快晴の日に堂々の開催だ。相方の堀江ももうすでに伝説になりそうな温泉ぶっかけ祭りから弾丸でやってきたりと、あの懐かしいおにぎりの感じが戻ってきた。
炊き出しかしてから、工程がある程度複雑化している僕らのおにぎり、それを当日のみ結成されたスクワッドたちで握り合うのは圧巻だ。僕はいつもラインオペレーションがしっかり出来るかどうかを考える。今回は100セット程度ということで、個数自体は多くはないのだがその分いつもだったらできない工程での作業を取り入れた。作業をしながらライン編成を変えていくのだが、この作業がバシッと決まりだすとなかなか楽しい。
いつものチームメンバーだ。井崎さんもコーヒーを入れ続けてくれた。アイスコーヒーから始まり、コーヒーカクテルと焼酎に合わせていく。これがまた新たな発見で、僕らの妄想喫茶にももしかするとデビューするかも知れないと、意味深な笑みをお互いで交換する。こういう野外ステージで、みんなの得意分野でジャムっているといろいろなインスピレーションが生まれていく。
企業としてみたらものすごいコストをかけて、このチャリティを行っている。色々な人から「そのお金を寄付すればいいんじゃないの?そっちの方が楽じゃない?」と突っ込まれたりしたが、僕はチャリティというのはお金だけじゃなくて、僕らが楽しめない意味がないと思っているし、また想いを共有していくことで何かが生まれるということを常に信じている。
成澤さんと息子さんのレオさんチームとも、久しぶりに色々な意見交換もすることができて、とてもいい時間だった。黒木本店の皆さんには設営からすべてお世話になった。この短時間でしっかりまとめ上げていただいたことを感謝したい。また多くのボランティアの皆さんにもかけつけていただき、いつもながらに支えられているおにぎりだということを認識するのだった。今回は当日の弾丸開催ですぐに東京に戻ってから夜営業というクレイジーなスケジュールでの開催になったが、それでもこのイベント独特の高揚感が、残心のように体の隅々まで残っていく。
次は年明けの開催を予定している、次回は少し長く行けたらいいなぁっと話しているが、実現できたら最高だ。