マイケル・ジャクソンが音楽業界を変えたように、WAGYUMAFIAが和牛ビジネス、飲食ビジネスそのものを変革させる
音楽ビジネスの根本を変えたのはマイケル・ジャクソンからだ。もちろん些末な確変みたいなものは、ライブミュージックからパッケージが生まれたりとか、パッケージが無くなってストリーミングになったりとか色々とあるが、大きなビジネス変化の革命はマイケル・ジャクソンのアルバム「Thriller」であることは間違いない。今朝の日経MJが特集してくれたWAGYUMAFIAのキーエッセンスにその話をした。和牛にフォーカスすると決めて、ゴール設定したのは世界一の称号だ。それはなんとなく情緒的に思う世界一ではなくて、ビジネス上での世界一を目指すということだ。それは音楽業界を変えた、マイケル・ジャクソンと同じように根本のストラクチャーを変えることから始まった。構造的な分析は、「ウルトラ・ニッチ」でも細かく分析をしているので、ぜひ手にとっていただけたら幸いだ。
この書籍にも出てくるバリスタ世界チャンピオンの井崎英典さんも「ウルトラ・ニッチ」で既に世界一を20代で取ってしまった人間だ、世界ツアーから帰ってきたばかりの彼と久しぶりのキャッチアップミーティングをする。中国、アメリカ、北欧からラテンアメリカと飛び回ってきた彼が、一言目に言ったのはこの110円から一気に160円を突破した形で続いた円安である。「もう外で稼がないと意味がない、コペンハーゲンのコーヒーが一杯2000円ですよ。」と笑う。僕の行きつけの小さなコーヒー屋の一杯は500円である。そう4倍は軽く引き離されているのだ。僕はこれは実は大きなチャンスなんじゃないかなと思っている、日本で楽曲を作り込んでから世界ツアーに繰り出す。僕の場合、ミニマムなユニットとしての楽曲とはコース編成(メニュー郡)であり、それをショーとして構成する演出であり、そして音楽である。それを舞台設定にするのはレストランという位置づけ、これがアルバムとツアーステージ演出のコンビネーションに当たる。
日本ではこの一連の世界観作りがウルトラニッチな形で出来る。要するに投資金額も少なく、そして小規模にその世界観作りが完了するのだ。そしてオーディエンスはローカルである日本人と、そして海外のゲストたちと・・・設定するとこの通貨支援的な円安は攻勢になる。圧倒的に質のいいオーディエンスが、僕の考えたアルバムを聞きに来てくれるからだ。その人達がバイラルしてくれて、ワールド・ツアーがよりやりやすくなるという循環になる。おそらくこういうことを考えている飲食人は他には存在していないと思う。最初から設計をかけていかないと、このモードにはなれない。だからこそ、WAGYUMAFIAの強さがあると思っている。
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