ベラトールチャンピオン夫妻が作る最高のスモークBBQ料理

BBQカルチャーが根強いアメリカではスモークする料理が圧倒的に熱い。ベラトールのチャンピオンのフアン・アーチュレッタにランチでも食べに来ないか？と誘ってもらって、早速オレンジカウンティーに走らせてみるとプールサイドで電動のスモーカーでがっつりハラミをスモークしている彼がいた。彼はメキシカンとアパッチの血をひき、奥さんのジェナイはアルゼンチンの血が入っているということで、アメリカらしい料理のミクスチャーがみられて面白い。これがアーチュレッタファミリーの味になっているんだろうなぁっと思うからだった。

そういえば、2018年にBBQのピットマスターに誘ってもらってテキサスのBBQの名ピットマスターたちと仕事したときも、ブリスケットのスモークの仕方を色々とみさせてくれた。それからスモークを料理に実験的に取り入れたりしたのだ。僕は基本的に素材の味をそのまま編集しないで出したいタイプなので、メインメニュー化はさけていたのだが、今回の旅でツアーのメインショー日程も一通り終わり、一安心したところでフアンの料理で、色々と感じるところがあって頭の中にアイディアが洪水のようになっている。

フアンのお母さんから習っというジェナイのビリアというメキシコの煮込み料理は、彼女の独自のツイストが入っていてこれがまた最高だった。メキシコのシェフからちょうどメッセージが来ていたので、その動画を送ると「このビリアは相当ヤバい」と興奮したメッセージがやってきた。彼女もトマティーヨとかすべての素材をスモークかけるのよ。そこにテキーラをアクセントに入れて・・・、それをスロークックして自然に解れたものをトルティーヤで包んでタコスにして食べる。栄養士でもあり、日本ツアー中もホテルに調理器具を持ち込んで料理するジェナイ。一口食べると旨味が爆発して、僕の料理とはまた全く違う感動を伝えてくれる。最高の家料理の時間だった。