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CHATEAUBRIAND新シーズンとそのイタリア人モデルオリビエロのご紹介

レストランを作ることでのみ出会える人々がいる。その中で長い友達になる人もいる、オリビエロというナポリ出身のイタリア人もその一人だ。彼は某国の航空会社の社長が連れてきてくれた。そこから一年ほど経って仲良くなったゲストだ。アメリカ人のスタッフ、ジョンが香港に戻ることになり、WAGYUMAFIAが手がけるアパレルブランドのCHATEAUBRIANDのモデルが不在となった。普通のブランドだったら、モデルを雇うのだろうけど、そんなことは面白くないので僕はしない。ふと気づくとパスタを豪快に食べているオリビエロが前にいた。彼だ!

彼はイタリアの豪華客船のクルーズ会社社長を務めている。テレビ通販会社大手ジャパネットでも取り扱う日本でも人気があるクルーズだ。そしてお父さんは隠居して、ナポリ近郊のタウラージにてワイン農園を手がけている。昨年はイタリア全土で2位に輝くワイン生産者となり、僕らもオリビエロの付き合いから日本輸入を決めた。もうすぐ最新のビンテージをオリジナルで出す予定だ。彼のお父さんのワインが飲めるのは日本ではWAGYUMAFIAだけである。

“You mean me modeling not Angelica?”

高速回転させていたフォークを止めて、パスタを解くと、テーブルナプキンで口髭についたトマトそーうを拭き終わるとそう言った。彼はフレンチブルドッグ買っているのだが、こういう時に眼の表情は飼い犬にそっくりである。俺じゃなくてアンジェリカだろ。そんな意味なのだが、アンジェリカは彼のスウェーデン人の奥さんでプロのモデルだ。だから面白いと思ったのだった。

そこから彼とシーズンごとの撮影が始まった。撮影場所は決まって新宿の思い出横丁だ。ここはオリビエロとアンジェリカ夫妻と初めてWAGYUMAFIA以外で食事をした場所でもある。そんな思い出のホッピングをした雑多な通りで、世界に向けてCHATEAUBRIANDのモデル撮影は行われている。

今日彼はイタリアに飛ぶたつ。コロナの影響にあって、1年半以上も国に帰っていない。瓶詰めするワインの状態をチェックしに行ってくるよと言っているが、なにおばあちゃんの手料理を食べまくってグアンチーレのような照りをつけて帰ってくることだろう!今から再開が楽しみだ。

彼が今回イタリアに着ていくのが新作のCHATEUABRIAND 2021エディションだ。随所に遊びが入っていて、また生地感もかなり全シーズンと変えている。オリビエロの好きなエディションは、フロントにWAGYUと書かれており、バックにMAFIAと記されているティーシャツだ。リアで撮影する際にこう叫んだ。「目線だけには黒棒入れておいてくれよ」

Cannot show it to our Italian Ambassador 😎

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