アメリカらからシンガポールへ、ツアー日程最終章を終えて
アメリカツアーから弾丸で向かったシンガポール。1つのショーのためにやってきた。毎回ショーの前はとても緊張する、そう言うと驚かれるが僕らのWAGYUMAFIAは生物だ。だから色々な空気感というものがあって、その中ですべてのピースをしっかりはめて行かないとダメだからだ。僕はブランドマネージャーでもあり、プロデューサーでもあり、そしてプレーヤーでもある。だからこそ、開演前はそのすべての方向性が整っているかどうかの最終調整のために神経というか感覚がとても敏感になっている。
思えば大きな舞台に立てるようになった。今回はトップブランドが唯一のメインガラディナーと称して僕らを招聘する。世界を代表する企業のトップ、そしてシンガポールのトップセレブリティーたちが並ぶ。この国に最初に来たときは誰のことも知らず、本当に徒手空拳で切り開いてきた。何事も恥ずかしさを捨てて常にチャレンジしつづけること、それが今日のこの舞台に繋がっている。
アメリカツアー組も参加しており、アメリカの感覚とシンガポールの感覚を繋いでいく、高いレイヤーではそんなチャレンジでもあった。僕の中での課題もいくつかあり、それを克服していくこと、そしてまずはこの用意された大舞台でゲストに喜んでもらうこと、そのほとんどは今回のショーで達成されたと思う。僕の個人的に感じた宿題については、次のステージで更にブラッシュアップしていきたいと思う。
「最高だったよ、来年はワールド・ツアーを開催しよう。」
終わった後にまだ12本しかないシャンパンを開けて、乾杯。アメリカらからアジア、実に長いツアー日程だったが、この一言で僕のアドレナリンはピークを迎える。相変わらず日本人が一人もいない、舞台。スタッフもすべてが海外勢との勝負、だからこそとことん燃える自分がいる。次のショーはいよいよ日本、気合いを入れて臨みたい。