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食べログの終焉

CGM(CONSUMER GENERATED MEDIA)という言葉が一世風靡していたときに、食べログというサービスの存在価値は非常に高かった。ググると同じような言葉で食べログで探しておくよみたいなそんな会話が多かった。この会社は途中からCGMの本来の意味を履き違えたサービスプランを出した。その一つが何故かモバイルで検索すると評価順がでないというよくわからないシステムだった。独自のオススメがリコメンドされるというよくわからない検索結果が出たので、みんなが月額フィーを払い、標準ランキングを出すためだけに数百円を払うことになった。それでもまぁお守りサービス的な感じで当時は良しとしていた。そして今度は広告出稿順に評価ポイントを付けていくていくようになり、食べ手もそうだし店側双方の反発を買うことになる。予約機能が付いたり、色々とファンクションも増えていったのだが、最近ではもはや地上波テレビのリモコン同様、そして死語になったCGMサービスの代表格として、生活の中で必要ないサービスに陥ってしまった。

じゃあ、何を使うのか?僕はグーグル・マップがメインだ。今日も大田区まで友達の船を観に行くことになった。自転車の練習ぐらいでしかこのあたりに来ないので、町中華をググってみる。そしてなんとなくの直感で店を選んで、そこに飛び込むのだった。古くからやっているTHE町中華がそこにはあった。親父さんとお母さんが2人で切り盛りして、大田区に家事があるというニュースが流れれば、テレビに見入って二人で話している。こういう店に来たかった。食べログではこの感動はない、行列の出来る店や有名店なら紹介できるか、町の商店街のちょっと外れにあるこの中華レストランポン太のような店はなかなか発見できない。

これは地方に行くと顕著だ。結局はみんな移動しながら、その途中で何を食べるかを探すから、地図サービスとの相性がとてもいいのだろう。何よりも嘘が少ないのと、そこまで恣意的に操作されるアルゴリズムもない。まぁ、僕らは例の餃子事件のときにアンチから攻撃を受けて、ポイントを軒並み下げられたことがあるが、それでも全体的には健全なコミュニティが存在しているように思う。サービスというのは出自が大切なんだと思う、情報は客から吸い上げるというサービスが客から吸い上げたあとに客が付けたポイントを操作してはダメだ。そういうことをやり始めたから、この手のサイトの存在価値がなくなっていくのだろうと思う。いやぁ、それにしても今日のチャーハンは美味かった。

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